2019年7月7日日曜日

参院選に問う(4):政権交代の条件が整っているのに何故、野党の支持が伸びないのか

年金問題、消費税増税、憲法改正、政治手法と安倍自民党を責める条件は整っているのに、何故野党の支持が伸びないのか。メデイアは自公優勢で過半数越え、2/3議席はどうかと伝える。もちろん安倍総理の言うように政権交代の選挙ではないが次の衆院選の事を考えると心もとない。

地方の各選挙区では自民党vs野党の構図になっていないので自民党に反対票を投じることも難しいこともあるが、比例区で野党を記入するにも地方組織を整備し候補者を集めなければならない。

問題は政権交代を主導するキーパーソンの不在だ。

以前は小沢さんという政治家がいて引っ張っていったが、今の小沢さんは国民民主の顧問でその存在感は昔ほどではない。その小沢さんも今のままでは野党惨敗という。立憲民主に小沢アレルギーが大きい。

立憲の枝野さん、国民民主の玉木さんも「帯に短くタスキに長し」だ。自民党の石破さんを担ぐことも考えられたようだが無理か。昔、海部さんが自民党を離党し野党に担がれて総理になった例があるが、長続きしなかった。

相原さんは民進党解体時に大きな失敗をした。岡田さんは徒党組むのが苦手だが「今野党が統一できなければチャンスはない」と言い、接着剤の役目を果たそうとするが中々動きが鈍い。総理経験の鳩山さんは気がくるっているようだし、野田さんは解散総選挙で民主党をつぶした張本人とみられている。

いずれもキーパーソンにはならないのだ。

一方で、自民党内政権交代はどうか。

石破さんは自民党の地方で人気があるが永田町の自民党では人気がない。一度自民党が大変な時に離党したのが影響しているのか。岸田さんは宏池会の復興を背負っているが決断力がなく禅譲を狙っていてはチャンスはないだろう。河野さん、野田さんらは世論調査でも期待度は低い。

そういう状況下で安倍総理は院政を目論んで下村さんを担ぐかもしれない。憲法改正にご執心だから自民党憲法改正推進本部長として可能性はあるだろうが、竹下さんが宇野さんを指名して失敗した例がある。

野党との政権交代より自民党内政権交代の方が可能性が高い。不甲斐ない野党をどう応援していくか。

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