近いうち解散に関連して、今の民主党内では野田総理の意思は通じないという短い記事が朝日新聞(2012.11.6)3面に掲載された。民主党幹部が自民党重鎮に「首相がどういう考えでも党内で首相の意思は通じない」と伝えたというのだ。信憑性に関してはわからないが、頷ける内容なのだ。
民主党は、解散は総理の専権事項といいながら、あくまでも「解散阻止」で封じ込めようとしているのだ。
一度解散時期を口にすると、その政権は死に体で求心力を失うことは誰だってわかる。言えっこないのだ。
一方、野田総理は自分がキッチリ判断するといいながら、解散のハードルをあげたり、下げたり場当たり的発言が多すぎる。
自民党は国民の批判を回避するために、解散に向けた環境を整備しようと譲歩に向けた政策を提言している。
しかし、そういったこととは無関係なように、輿石幹事長は年内解散は物理的に不可能と屁理屈を言っている。
民主党執行部にしてみれば時間稼ぎをして何か国民にアピールできる手を考えたいところだろうが、内閣支持率、民主党支持率も下落が続く。
「うそつきの悪人」とレッテルを貼られるのを回避しようと解散を匂わせても党内が阻止の姿勢では身動きが取れない。
党内を調整できる人材がいないことが致命傷になっている。やっぱり政権を担当する力は民主党にはなかったのだ。
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