小沢代表は「2009年のマニフェストで野田総理は今の座にいる」と発言。14日の党首討論では、16日解散を引き出した野田総理―安倍総裁の討論が注目されているが、久しぶりに登場した「国民の生活が第一」の小沢代表との討論もマニフェストの是非が質疑に上がり、このような発言が飛び出した。
まず、小沢代表は落ち着いた口調で3党合意に異論を唱えた。
特例公債法など3党合意を、本当によく合意できたと思うと疑問を呈した。大きい政党で合意できたから他の政党も付いて来いでは不丁寧なやり方だと思う。そういう手法は往々にしてエゴや目先の利害により曲げられると批判した。
特例公債法は、憲法上大きな問題点をはらんでいると警告した。大きな政党が合意したのではなく、丁寧な議論をしても良いのではないか。問題意識がないからこんな事をしているのではないかという。
確かに今の野田総理の国会運営は、民・自・公の3党で協議して方向を決めている。これは国民の負託を受けた他の中小政党を蔑ろにする手法で、見直すべきだと思う。
次にマニフェストの件で小沢さんが質問した。
(民主党では)次のマニフェストの話も出ているが、2009年のマニフェストについては謝罪云々が報道されているが、「総選挙で提示し付託を受けたそのマニフェストで野田総理は今の座に入いるのだ」という。
このマニフェストのポイントは中央集権、地方分権、政治主導がポイントであるが、内容がいけなかったのか、内容はいいが出来なかったのかと野田総理に質問した。
冷静は口調だったが、小沢さんが代表の時に作成したマニフェストで、「マニフェストの原点に返れ」と民主党を離党した経緯もあり、謝罪は腹に据えかねているのだろう。
野田総理は理念は正しかったが、財政の見通しに甘さがあったと言い、政治主導では法整備が不備だったと反省したが、一定の実績は出ていると小沢さんの顔を立てた。
小沢さんは、最後に一括交付金は自由に使えるカネではなく、本当は非常に煩雑になっている。地域主権に向けて前進をやってほしいと注文をつけた。
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