今村元復興相の「東北だから良かった」発言は政治家の資質が問われるが、選挙制度にも問題がある。今村さんは九州の比例区選出だという。恐らく地方区で落選したが比例で復活した議員だろう。こういった議員は選挙区では資質に問題があると思われたはずだ。だから選挙区では落選だ。
しかし、小選挙区比例代表制では復活することが出来るのだ。そこに問題がある。選挙区で落選すれば復活できないようにしなければ選挙の意味がない。
今村さんは自分の発言後に記者団から質問されても大した問題ではないとみていたようだ。即座に首相が謝罪したとしても鈍感だ。やっと自分に非を認め謝罪し辞任した。昨日までとは違った人間を見て驚く。
発言場所が二階派の総会で、今村さんを推薦したのが二階さんと言う事もあって、二階さんは記者に恨み辛みを言い、総理にも不満タラタラだった。
安倍総理は今村さんにとっては二回目の失言であり、任命責任はあるとしても自分が積極的に登用したのではないから政権を守るためにも早めに首を切ったのだろう(勿論、外遊もあった)。
もっとマシな人間はいないのかと思ったが、テレビの報道では自民党に閣僚待機組が60人もいるらしい。そういった議員が力のある派閥でチャンスを狙っている。
二階派は自民党でも不思議な動きをしメンバーを増やしている。離党した者を容易に受け入れようとし他の派閥から批判されている。今、40人ぐらいで麻生派などと並んでいる。麻生さんも大宏池会構想を狙った動きをしている。
安倍さんの出身派閥の細田派だけが飛び抜けて大きい派閥では一強独裁政権になるだけで自民党には第二の派閥が必要だと言う。
今の選挙制度はいつでも政権交代出来る制度を築くと言うことで小沢さんらが主導して導入した制度であるが、落選者を救済する制度になってしまっては意味がない。
親の跡を継いだ中川さんも不倫騒動、重婚騒動で政務官を辞任したが今は雲隠れだそうだ。中川さんだって広島の選挙区では選挙民は行状の悪さを知っていたのではないか。知っていながら選び出した責任は大きい。
政界の浄化を週刊誌の編集者に頼っていては心許ない。選挙民、政党が責任を持って処理しなければならない問題だ。
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