2017年4月19日水曜日

再び麻生内閣の可能性があるのか

麻生財務相の動きに注目だ。リマン・ショック後の第1次麻生内閣では経済対策を急いだために解散総選挙が遅れたことを批判された。その影響かどうかは知らないが今、麻生財務相は解散総選挙を主張するが菅官房長官らに阻止された。

今、解散総選挙では確実に議席数減、今の状況では場合によっては大きく減らすかも知れない。そうなると安倍総理の求心力も落ちる。第3期目の総裁の椅子など覚束ない。

そういった背景もあってか最近の麻生総理の動きが活発だ。

トランプさんが大統領になり安倍さんが日米会談を申し込んだ際に、トランプ大統領側は何故か、麻生財務相の同行を要請したという。安倍総理と同じ政府専用機に乗り込んだとも言われている。

そして安倍総理が提唱した日米経済対話では麻生財務相が日本側のトップで、今ペンス副大統領と対峙している。今回は第一回の会議なので顔合わせ的なこともあっただろうが第二回目からは厳しい交渉が予想されている。

今回、麻生財務相は「不公平な貿易慣行を是正し、日米協定の構築」を提案したようだ。経済産業相が担当しないのはどうしてか。日米共にNO2を据えたのか。

又、自民党内の派閥抗争も出て来たようだ。麻生派に岸田派、谷垣グループ、山東派を加えて宏池会の大合流を目論みポスト安倍を狙っているのではないかと思う動きをしている。

分裂したのだから目標を定めれば又、合流も考えられるがリハビリ中の谷垣さんが慎重な態度を取ったという。入院した状態では政界の動きが把握できないのだろう。でもグループの幹部は合流の動きか。

安倍総理は森友学園疑惑事件、長計学園疑惑で国会で野党の質問攻めになっている。夫婦揃って国有地払い下げを伴う規制緩和疑獄事件に関わっているのだ。

格安国有地払い下げ、譲渡が国会で追及され財務省の佐川理財局長は「資料は消去した」と安倍総理を忖度した対応をしているが、肝心の麻生財務相は自分の所管でありながら苦しむ安倍総理を横目に涼しい顔だ。笑みまで浮かべるシーンもある。

安倍総理失点は麻生財務相有利になるのか。

又、日銀は2%物価安定目標達成に四苦八苦、赤字国債を買い入れる財政ファイナンスの問題、2020年までのPBの黒字化など財政上の大きな課題があるが何故、麻生財務相の責任を追及しないのか。

今の安倍政権内では何故か、麻生財務相は有利な立場にあるようだ。

麻生さんも第一次麻生内閣では、何時解散総選挙するのかと野党から突っ込まれ、一方でリーマン・ショック後の経済対策を優先する必要があり、解散総選挙が遅れ後れになった苦い経験がある。

麻生さんが一国会議員になりテレビ出演して当時のことを「リマン・ショック後の経済対策を優先した」と笑顔で述懐していた顔は親しみが湧いてきたものだ。

あれだけ国会で叩かれながら、官邸を去る時の国会前正門付近で国会見学していた女性達に「太郎ちゃーん」と呼ばれ、車をわざわざ降りて笑顔で手を振っていた麻生さんを思い出すと第2次もあるのかなとも思うのだが。


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