東京都議会の豊洲百条委員会は、終わったことを掘り返す事の大変さを見せつけ、結局は当時の石原都政のデタラメさを浮き彫りにしたままだ。有害物質を含む土地の譲渡問題、埋め戻ししなかった問題などなんら解決していない。
石原さんは「知らなかった」「聞いていない」「記憶にない」「任せていた」などと言えば、責任回避できる。訴訟も控えているので弁護士と相談した結果だろう。
弁護士という人間は真実を明るみに出すには不適な存在なのだ。
一方、浜渦さんの横柄な態度は都政でもそうだったのだろう。役人はさぞかし困ったことだろう。石原さんは都庁には週に2日しか出てこない。浜渦さんを通さなければ知事に伝わらないでは都政などあったものではない。
調整役に内田さんが頭角をあらわしたのも頷ける。
ただいま進行中の事案であれば百条委員会も威力を発揮するが、過去のことを堀繰り返すには効果が薄い。攻め難さもある。
知事や浜渦さんが丁寧に記録を残していれば良いがそうはしないだろう。だから役人がきちんと記録を残しておくべきだったのだ。都庁の役人にも責任がある。
それにしても小池知事の立場は苦しくなった。学者は安全だという豊洲への移転を決めれば何だったのかと言うことになる。小池知事は都に損害を被らせたことになる。
逆に築地残留となればどうなるか。PTが7年で740億円かければ築地を改造する事が出来ると言う。でも青果と鮮魚を分離する案にも言及しているので関係者は怒っている。
都議選の「争点」にして都民の信を問う事も考えられるので都民も苦しい判断を強いられることになる。
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