2017年4月29日土曜日

良く言ったイオン・岡田社長、「脱デフレは大いなるイリュージョン」と

「脱デフレは大いなるイリュージョン」とイオンの岡田社長が言ったと言うニュースが流れたが、良く言ってくれたと言いたい。何故、デフレは悪いのか。今の日本経済を考えると脱デフレを目指す政府、日銀・黒田総裁vs岡田社長では岡田社長に軍配だ。

岡田社長は記者会見でイオンの連結純利益は33%増の150億円、今後はデイスカウント店舗に注力し消費者を支えるという。そういえばセブンイレブンは日用品を値下げしたと言うし、ファミリーマート、ローソンも追随するらしい。ローソンに行った時、「セブンイレブンは値下げすると言っていたよ」と言うとウチはポイントを土日倍にすると言っていたが値下げに踏み切ったのだ。

スーパー、コンビニは値下げに向かっているが、こんなことをやっていると脱デフレなど覚束ないのではないか。

こんな状況でも日銀の展望レポートでは海外経済に支えられて緩やかな成長が続くが個人消費は底堅く推移、「物価は拡大基調」で2%の物価目標の達成は18年度中と全くの希望的観測を流す。

デフレでありながら日銀レポートの通りならデフレでも良いのではないか。何故、脱デフレを目指すのか。しかも黒田総裁に任期中には達成不可能な2%物価目標を目指す。

黒田総裁の任期は来年だが、今の日銀の審議委員はほとんどがリフレ派だ。黒田総裁の再任も囁かれている。

そこで高級品でも売れているのかと思ったら、百貨店は苦しい経営だ。脱百貨店を目指しGINZASIXがオーペンし、銀座に人の流れを変える商業施設を作ったが確か入場者数2000万人、600億円の売り上げと言っていたが大丈夫か。

GINZASIXが銀座6丁目なので、三越は「ぎんざ4丁目で逢いましょう」とキャンペーンを張っていたが、従来の百貨店も大変そうだ。

時々家内の買い物に付き合うが、スーパーの安売りに買い物客が群がっている。低所得者は開店間際、中所得者はその後と言う事か。普段は高い値段がついている商品が安くなっていると家内は喜ぶ。娘達が遊びに来たときに持ち帰らすために安い値段のものを買い込んでいる。


岡田社長の言う「「脱デフレ」は大いなるイリュージョン」には同感だ。経済財政諮問会議の民間議員で参加して欲しいものだ、こう言う経営者は政府は喜ばない。

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