TBSnews DIG 2024.1.12 能登群発地震の原因は「東京ドーム23杯分の水」 |
「北陸で地震がありました。能登地方、M4、震度3,深さは10km」というニュースが流れる。震央地名は異なるが深さ10㎞はほぼ決まっている。どうしてか。
だんだん明らかになってくる被害状況、液状化による砂の吹き出し、傾いたり倒壊した家屋、段差が4mぐらいのがけ、海岸線が大きく後退して漁港施設が役に立たなくなった。
専門家は、数1000年にわたりこのような隆起、沈降を繰り返し能登半島ができたと解説する。
今回の地震の原因は半島に地下深くに沈み込んだ大量の「流体」だという。水を含んだプレートが沈み込み、300㎞という地下深くで染み出し上昇し、水が群発地震とか地殻の変形を生み出し地震を起こす。しかし専門家らはこの「流体」のためだけではなさそうだという。さらなる検証が必要なのだ。
この水の上昇が海底活断層(珠洲沖セグメントというらしい)や断層に侵入し、震源が150㎞にも及ぶ大地震の結果になったのだ。
地下300㎞、10㎞はどんな温度なのか。
100mごとに3℃上がると言われているので300㎞では相当位の高温高圧だ。地下10㎞では300℃ぐらいだ。
東北大の遠田先生の著書によると、地殻の表層では花崗岩が多く、花崗岩は石英や斜長関からなり、300℃から450℃で水あめのように流れ変形するという。10㎞は「地震発生層」ともいうらしい。
震源深さ10㎞とはこういう状況らしい。水のような流体の多いエリアでは地盤のひずみを群発地震で解消できるが流体の少ないエリアは滑りにくく、ひずみがたまると大きな地震の発生になるのだ。
深さ10㎞の地震には要注意だ。
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