2024年1月9日火曜日

能登半島地震で内陸直下地震に注目:必ず南海トラフのような巨大地震が続くのか

朝日新聞2024.1.8

能登半島地震発生から1週間、次々に被害がはっきりしてきた。多くの方々が犠牲になっていることのお悔やみ申し上げるとともに、生活環境にも甚大な被害が出ている。 驚くのは海岸線が海側に200m後退し最大で4m隆起、隆起延長は85㎞になるという。

思い出すのは房総半島で数次にわたる海岸隆起がみられることだ。能登半島もそう言う運命にあるのか。

新聞報道ではS字型連動断層かというニュースが流れていたが、8日の朝日新聞「災害連鎖 爪痕激しく」で実情がわかった。第1に珠洲市沖の断層破壊から始まり、第2に輪島市周辺の断層が破壊、最後の日本海側で断層破壊、津波の原因ではないかというのだ。100~150㎞に上る断層が動いたことになるが、実際には数10㎞の3つの断層が動いたというらしい。

確かにこの付近の活断層の調査は進んでいないようだが、いくつかの海底活断層の存在を匂わす図面を見たことがある。

「地下天気図」で有名な東海大学の長尾先生が最新地下天気図で活発化の危険と静穏化の危険を示し、能登半島は活発化で警戒が必要という。2020年待つから活発化していると警告する。確かに2018年から2020年、2021年にかけ辞意sんが活発だったが、その後減少したかに見えたが2023年5月にM6.5が起きた。

週刊ポストのよる「未知の活断層 全国マップ」では能登半島西岸付近に未調査の断層があると指摘していた。

高レベル放射性廃棄物処分場の適正マップによると能登半島は「好ましくない」という。地下付近の長期安定性に問題ありというのだ。

一方、産業技術総合研究所の「将来活動確率TOP30]の七尾と氷見の境界にある石動山が10%という。陸上にある断層に注目しての結果だそうだ。

能登半島に発生した地震としては1729年M6.8,1993年M6.6,2007年M6.9などM7クラスの地震が発生している。

南海トラフの前兆として「関連重大地震」に上げる専門家も多い。南海トラフ巨大地震の発生前に内陸型直下地震が発生するというのだ。

今回の能登半島地震M7.6,震度7はそういう意味では注目すべき地震なのだ。30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率によると能登半島0.1~3%未満、輪島付近は0.1%未満だ。決して油断はできない。

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