朝日新聞2023.1.11 |
地震発生当初、問題なかったはずの北電・志賀原発で外部電源を受ける原発内の2基の変圧器が破損し、一基から大量のオイルが流出したという。また海水水槽の水位も発表内容を訂正したというのだ。また通行止めもあり通行計画の直しも必要という。
重大な知見であり、さらに万一の原発事故の際に退避行動にも影響を及ぼす事態ではないのか。
原子力規制委員会は原子力規制庁に「いくつかの震源断層が連動して動いた」ことにかんがみ、専門家の研究を生かし、見直ししろという。当然だろう。
原発周辺のとか断層の存在、変圧器は何故破損したのか、もう1基はどうなのか。2007年のM6.9の発生を甘く見ていなかったのか。
新聞には出ていないが、連動する活断層の考えに「5kmルール」があるという。5km離れていれば1つの地震を起こす活断層とするルールだが、原発立地付近の断層の存在にどう適用すべきなのか。
志賀原発では原発直下の活断層の存在が議論されてきた。工事後に埋め立てた地下断面図などから事業者の北電は断層ではないと主張し、専門家が指摘していた主張を否定、規制委もそれを認めたのだ。
確か、付近にトレンチを掘り断層の存在を調査したが、専門家は活断層と主張するが、ある専門家や北電は「地すべり」と主張したことがある。すでに原発が立地する原発で地下の断層を議論するのは大変だ。場合によっては廃炉しなければならないので原発事業者も反対の資料を提出し防戦する。
「存続ありき」の事業者やそれを支持する専門家も含め、今回の能登半島地震による原発の在り方を再検証すべきだ。
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