2010年10月9日土曜日

小沢氏離党・辞職否定宣言:また判断を誤ったか、まだ捲土重来を期すのか




小沢さんの「離党、辞職否定」宣言を聞き、また判断を誤ったのかと疑ったが、「不正はやっていない」、「私が必要とされる限り、政治活動を続ける」と宣言した。

民主党が野党時代だったら、離党勧告をする事案であるが、ことが小沢さんのことだ。その処理に右往左往始めた。一方自民党など野党は責任追及にいきり立つ。

小沢さんの疑惑は根深い。裁判になっても長期化するだろう。その間国会は「政治とカネ」で揉め続けるのは無駄な時間を費やすだけだ。政界再編に至っては混乱は免れない。

今になって、告発容疑内容と議決内容の相違、告発団体の素性、ベールに閉ざされた審査会の審議、更には検察審査会制度そのものへの疑念がもたらされている。

政治資金規正法での不記載、虚偽記載を小沢さんが了承していたかどうかもさることながら、国民が注目するのは原資である4億円の出所だ。これを含めての政治資金規正法違反事件だ。

小沢さんに付きまとう「政治とカネ」の問題は、告発事実にはないが、この点を解明しなければ何の意味もない。

又、素人集団であることも含めて審査会のあり方、強制起訴の今後について、小沢擁護(?)の観点からいろいろ問題提起されている。しかし、検察審査会の議決の強化は、捜査、起訴/不起訴の権限を持つ検察官の判断を国民の目線でチェックする重要な制度である。

問題があるからは制度を後退させるのではなく、これを機に改善し発展させることが肝腎である。

考えてみれば、これ程小沢さんの政治とカネの問題が拗れたのは、偏に小沢さんに非がある。

「不正はない」「分かってもらえるはずだ」と言いながら、その手は打ったのだろうが、我々国民に対して何ら説明していない。検察が「不正がなかった」と判断したモノをどう説明するんだという反論もあるだろう。しかし、国会でさえも無視している態度は頂けない。

また、小沢さんは「必要とされるかぎり、政治活動をする」という。では小沢さんは何のために必要とされているのか。

小沢さんは、政界再編にはなくては為らない存在と言われているが、今までの結党→解党は自分の都合であって、何ら成功した試しがない。やっと自由党時代に民主党と合体したことで、政権交代に漕ぎ着けることが出来たまでだ。

その意味で小沢さんの実力者ぶりは、メデイアが作り上げた虚像かも知れない。政治改革を掲げた裏では悪しき金権体質を温存していたのだ。

政権交代も小沢さんがいなかったら出来なかったと言う考えもある。確かに勢力拡大のために、なりふり構わず候補者をかき集め自民党候補者と競い勝ちしたのは確かだが、本当に仕事の出来る国会議員かどうかは疑問が残る。

小沢さんに牛耳られる国会、政局はもう御免だ。

小沢さんは、ひとりぼっちになる危険を十分に知っての行動だろうが、民主党代表選の結果、民意は小沢さんを否定している。よく言われることであるがメデイアも小沢さんに不利な報道が多い。強制起訴で小沢さんの政治生命はすでに終わったのかも知れない。

捲土重来、復権を目指す芽はもうないのだ。離党或いは辞任して、裁判に専念し真実を明らかにすべきだ。

写真左:小沢さんの離党、辞職の否定宣言を伝える読売新聞 2010.10.8
写真右:小沢さんの問題で右往左往する民主党 菅さんは岡田さんに処理を丸投げだ

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