2010年10月25日月曜日

クリーンな政治:御株を奪われた民主党?


「クリーンな政治」を掲げて颯爽と登場したのは、民主党菅総理だったが、小沢政治資金疑惑での処理に手こずる間に、今回の北海道5区補選で自民党町村さんに御株を捕られた格好になった。

24日の衆院北海道5区補選で自民党の町村さんが民主党候補を大きく(?)引き離し当選した。テレビでは開票率0%で当選確実を打った。

その町村さんは「クリーンな政治」の実現を掲げての選挙戦で、前回の衆院選で民主党議員が選挙違反の責任を取って辞職した特殊事情と小沢さんの政治資金疑惑で強制起訴、更には民主党候補者後メイドの低さも要因になった。

民主党の「クリーンな政治」の御株を取っての勝利だった。

民主党は、小沢さんの処理に右往左往する一方で、もう一人母親の巨額の政治資金援助を知らなかったと主張した鳩山さんは引退撤回の意向が伝わっている。民主党は、この2人のために政治資金疑惑の巨塔となっているのだ。

今の民主党の再生の第一歩は、勘違い行動を今もやっている鳩山さんと、悪しき金権体質の権化である小沢さんの離党しかない。

「小沢さんがいなければ」という政局での不安視もあるが、多くは小沢さんに集ることしか自分の存在価値を見いだせない擁護者の考えであって総意ではない。

小沢さんを擁護するメリットと脱小沢のメリットをしっかり検証すべきだ。小沢さんは多くを語らないが故に、メデイアは虚像を造っていないか。更には何時までも小沢さんに頼らなければならない政界に不甲斐なさを感じる。

鳩山さん、小沢さんは自らの判断で離党すべきだ。さもなければ有権者が判断すべきだろう。国会議員は全国民の代表者であって、選挙区の代表者ではない。

相変わらず公共事業を差配する国会議員の選挙区で有権者が「あんな人を国会に送って国民の皆さんに恥ずかしい」とコメントしていた年配の女性を思い出す。


写真:自民党町村さんの大勝を報じる読売新聞 2010.10.25

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