2010年10月22日金曜日

小沢政治資金疑惑:どうして小沢戦術は民意を損ねてばかりいるのか


政治資金規正法違反事件に絡む小沢さんの戦術は、国民の常識に反する結果、何らの説明にも為らず民意を損なうばかりだ。

強制起訴の議決を受け、起訴議決の執行停止などの申し立てを東京地裁にしたが、却下され高裁に即時抗告したが、此も却下され、最高裁に特別抗告するという。小沢さんは「何ら不正はない」と強調しながら、何とかして起訴を避けようとあらゆる手を打っている。

疑えば疑うほど、解党時の残った政党助成金の行くへ、4億円に上る土地購入資金の原資、水谷建設からの政治献金などに疑いが高まる。

小沢さんは、どうして民意を損なうような戦術しかとれないのか。

小沢さんは今までどんな選択をしたのか。記憶に新しいところでは、国会で参考人か政治倫理に出席すると良いながら、一向に進展せず、回避しようとの姿勢が強い。挙げ句の果ては新聞報道以上の情報を持っているのかと逆襲する始末だった。

そして、国民の皆さんの理解を得るようにすると良いながら、その手段は地方行脚や党大会での民主党支持者向けだった。それも何の根拠も示さず、「不正はない」の一点張りだった。

幹事長辞任劇もカードを有利に使おうとした余り遅かったし、一兵卒になってがんばると言いながら、代表選に立候補し識者を唖然とさせた。

その選挙戦では、検察審査会を「素人の集まり」と批判し、制度そのものの存在意義を否定する見解を述べた。

そして、強制起訴になると、何とか回避しようとあらゆる手を打って出る。政治家でなければ出来ない行動だ。

これらは何ら民意を好転させるモノではないことぐらい分かっているはずだ。

しかし、好意的に見ると小沢さんは本当に自分の意思で決断しているのかと疑問も出てくる。

今までの新聞報道の端々に、「そうしよう」「任せる」「親父さんと同じようにしなければならないのか」「みんなで相談してやってくれ」という発言が伺える。

小沢さんの今の境遇を利用し、自分の存在を強調したい取り巻き連中に振り回されているのではないのか。

そのことが、政治資金疑惑が小沢さん個人の問題であるにもかかわらず、政治的にどう処理するかにかかっている。

国政の混乱の原因にも為りかねない。自分が政治倫理委に出る代わりに国会での審議を円滑にするカードに使おうとしている節もある。

「小沢さん 貴方の政治資金疑惑は貴方自身の問題であり、取り巻き連中と一緒に駆け引きすべき問題ではない」と言いたい。

民意を損ねることは、政治家生命に関わる問題である。

取り巻きのアドバイスではなく、自分の考えで戦術を決めるべきだ。
写真:検察庁 「小沢起訴すべき」の議決を検察はどう受け止めているのか 検察が嫌疑不十分で不起訴処分にしたとき、検察庁内の人事も絡み現場検察官と幹部とで解釈の違いがあったという。不起訴が正当だったのか、判断を誤ったのかはしばらくして結果が出るが、小沢氏自身に対する捜査が不足だったことはいなめない。

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