2011年9月16日金曜日

民主党政権は解散できない。自民党は地道に政策で争え




民主党のマニフェスト見直しの3党合意で民主党の政権の正当性は崩れたので、国民にわびて信を問い直せと自民党谷垣総裁は追求するが、野田首相は「今は解散の時ではない」と応じる。民主党政権の誰が総理であろうと解散することは民主党が下野することになるのは目に見えている。民主党に解散など出来ないのだ。

民主党政権を維持しようと思えば、任期一杯居座ることだが、野田政権は来年9月までの繋ぎ政権で、その後は小沢本命政権で小沢さんの力に頼ろうとしている民主党議員もいる。しかし、国民の信を問わず4人目の総理が許されるのか。

野田首相の所信表明を聞き、見た。国会中継ではペーパーを棒読みする姿に、何処に力点を置いているのか伺い知る事は出来なかったが、翌14日の新聞でその全容を知ることが出来た。

確かに、我が国は大震災、原発災害、経済危機、財政再建、外交など数々の国難にあたり、解決しなければならない難題ばかりだが、鳩山政権、菅政権による信頼失墜の反省から、野田首相は「正心誠意」行動すると訴えた。

政治は国民に希望を与えなければならないと考えたのだろうか。希望と誇りある日本の再構築に向けても投資するという。

「目前の危機の克服と宿年の課題解決のために愚直に、ねばり強く、全力で取り組む」と良いながら、国会会期を4日で閉じるとがんばる民主党政権に疑問が湧いた。代表質問の答弁でも各党、各会派で話し合った事と野田首相は言っていたのだが、野党の余りにも強硬な姿勢に、急遽30日まで延長すると言いだした。

政治のやり方も変える必要がある。菅さんの政治手法に国民は飽き飽きしていた。野田首相は、何かと与野党協議を訴えるし、樽床さんは「野党との協力体制構築に向けて新しい政治スタイルを作っていかなければならない」と主張した。

野党自民党には、協議よりも民主党案を出せと言う。国会審議の前に与野党協議はないだろうとも言う。当然のことだ。国会審議で丁々発止の議論をして欲しいが,予算委員会などで妥協点を見いだすことなど今の政治スタイルでは難しい事も確かだ。

政治改革を進めてきた民主党ではあるが、あらゆる事が自民党時代の政治手法に回帰してきたが、先の民主党代表選を見て自民党の伊吹さんが「悪しき自民党よりも悪い」と言った事を民主党議員はどう聞くか。

一致団結してこの国難に立ち向かう必要があることは分るが、民主党内も自民党内も何かバラバラなようだ。

民主党は党内抗争、権力闘争に明け暮れ、自民党は(大)連立か政権奪取で割れている。ベテラン議員、領袖は、解散・総選挙で政権返り咲きを夢見ており、野党生活に耐えられないのだ。

そのベテラン議員に押されて谷垣さんは、機会ある毎に国民に信を問えと追求する。

でも、民主党に利する事態が起きれば話は別だが、民主党は政権を失うような解散・総選挙はやらないだろう。


自民党は、地道に政策で戦うしかない

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