2012年11月12日月曜日

政治家の人気?:政治家が演出するメデイアの報道に惑わされるな

記者クラブの掲示板に張られた
候補者の行動計画
2008.9.6自民党本部

政治家が演出したメデイアの映像に惑わされてはならない。選挙が近づくと政治家の行動が際立ってくる。それを鵜呑みにせず、冷静に判断しなければ大衆迎合になり期待した政治から遠のくのだ。

最近気になる映像がメデイアから流れる。

石原新党を立ち上げようとする石原さんとみんなの党の渡辺代表の会見の場が写ると石原さんが「逃げも隠れもしない。出て行ってくれよ、大事な話があるんだから」と苛立つ一方で、渡辺さんは涼しい顔でニタニタしている。恐らくみんなの党側から会談の予定がメデイアに流れてのことなのだ。みんなの党は石原新党と協調関係にあることを示したかったのだろう。

石原新党とみんなの党が第三極を目指し詰めの話し合いをしているのだろうが、うまく進んではいないようだ。

また、11日には日本維新の会の橋下代表が福山市で街頭演説をした。集まった聴衆に揉みくちゃにされながら街宣車のハシゴを上がっていく橋本代表、何をしゃべったか分からないが「元気な日本を取り戻したい。組織も出来ていないが応援してください」というような内容だったのかと思う。聴衆からは「がんばれ!」の声がかかる。聴衆の手元が写り出され、「日本を取り戻す。」というキャッチフレーズが読み取れるパンフレットを持っていた。何か自民党のキャッチフレーズに似ていないか。

この聴衆はどうして集まったのか。大阪維新の会のHPに街頭演説の予定が載っているが、恐らく福山市内の各所に置かれた「維新の会 橋下代表来る・・・」とでもいう立て看板を見て、有名人見たさで集まったのだろう。

この状況を見て橋下代表や維新の会の人気と早とちりしてはいけない。

自民党時代、麻生さんが官邸を去るとき国会正門あたりに多くの人たちが集まった。それを見て麻生さんは車からわざわざ降りて聴衆に手を振ったが、「太郎ちゃーん」との声が聞こえた。麻生さんがこの光景を見て「オレの人気も・・・」と思ったかどうかは知らないが有名人見たさの光景だろう。

有名人見たさで集まる聴衆を人気だと思ってはいけない。

相当前の話だが、小沢さんがまだ自民党幹事長だったときに、東京都連が推薦する都知事候補に反対してNHKの磯村さんを擁立したことがあった。NHKキャスターとしては有名だったが、庶民性には疑問符が付いたと見たのか、銭湯で裸になって他人の背中を流す映像が流れたことがある。

恐らく庶民性を演出するためにやったことだろうが落選した。

東京といえば都知事選が近づいたが、誰が立候補するかはまだ噂の段階だ。タレント性のある候補者の方が準備期間の短い場合は有利だという。東京都は今までの選挙でも160~170万票のミーハー票があると言われている。今回も名のある候補者の演出が大きく影響するのだろうか。

政治家が自らメデイアに情報を流してニュースにされる場合が多い。

4~5年前だったと思うが自民党の若手国会議員が、今で言う事業仕分けをやっていたときに、そのPRもかねて「メタボ国会をゆく」というイベントをやっていた。これに参加し自民党本部を見学することが出来た。

その時、記者クラブの前の掲示板に議員の行動計画を知らせるメモが貼られていた。丁度自民党総裁選挙の時で、一人の候補者が16時○○理髪店、18時○○料亭というようなメモがはられていた。メデイアはそれでカメラとか記者を配置するらしい。

料亭前で待ち伏せしていたカメラの前を大物国会議員が出入りする姿をよく見かける。出入りの姿だけだと普通であるが、コメントが取れれば儲けものなのだ。

ヒョッとしたらスクープで、政治を動かすことになるかもしれないのだ。

テレビで政界、国会議員の行動の映像を見るときは、惑わされないように注意が必要なのだ。

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