2013年3月18日月曜日

中央銀行の使命:日銀は、国民の理解を得られる存在で


中央銀行の総裁は、持続的成長に向け必要と思う政策を実行するためにいるのだ。やりたいことを何でも出来るわけではなく、国民の理解が得られる存在であることが重要だ。イングランド銀行総裁のマービン・キングさんが「中央銀行の使命」について語った。
 
朝日新聞(2013.3.16)オピニオン「中央銀行の使命」が目にとまった。
 
イングランド銀行は世界で2番目にインフレ目標を設定した。今、目標は物価上昇率前年比2%で、上下1%を超えた場合は財務相に理由と対応策を説明することになっているという。
 
政策をシンプルにすることが大事で、インフレ目標の魅力は政策目的が明確になることだと、日本も2%を設定したことに賛成する。
 
問題は、インフレ目標値まで上げていくのにどんな手段があるかと言うことで、世界中の中央銀行が苦労しているという。
 
併せて、将来、通常の金利水準にどうやって戻すかも大きな問題で、手遅れにならないうちに普通の状態に戻すことは、インフレ目標よりも大きな問題だと指摘する。

 今、世界中で政治家が中央銀行に金融緩和の圧力をかけているが、「金融政策は万能薬ではない」ことを政治家は理解し、需要回復のために規制改革、構造改革などの政策が重要になると警告する。
 
日銀の白川総裁も、金融緩和への過剰な期待は禁物、その副作用に警告を発しているが正論である。
 
そして中央銀行の独立性について、政府がやってほしいと思うことだけをやる組織ではなく、政府からの圧力をはねつけることができるだけの十分な独立性と透明性を確保しなければならないという。
 
中央銀行とは、社会全体に属する存在であるということへの国民の理解がとても大切なことだともいう。
 
今、日銀はアベノミクスで安倍政権に押され気味で、リフレvsデフレの構図で、大胆な金融緩和論者を次期総裁、副総裁に迎えようとしているし、日銀法改正を受け入れるという副総裁もいる。
 
「良い」通貨創造と「悪い」通貨創造という考えでは、黒田新総裁は「国債の直接買い入れ」を否定しているので「良い」通貨創造になるのだろうが、2%物価目標達成が怪しくなると政府は何を要求してくるかわからない。
 
日銀は、持続的な成長を維持するために必要な政策を実行する存在として、国民はしっかり監視すべきである。

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