2016年11月4日金曜日

日銀・黒田総裁、FRB・イエレン議長に立ちはだかる2%の壁?

日銀・黒田総裁、FRB・イエレン議長が共に2%の壁に立ち塞がれている感じだ。黒田さんは2%物価安定目標の達成が出来ず18年度中の4回目の先送り、イエレンさんは利上げすると言いながら物価上昇率が2%に届かず先送りの連続だ。そんな事をやっているうちに自らの任期も来るのだ。

互いに市場の予測に答えられずオオカミ少年の様相だが、もう見限られているか。

日銀は安倍政権の金融政策で非伝統的手法として異次元の金融緩和を実施したが市場にカネをジャンジャン流すが思うように円安に導けず、2%物価安定目標も4回先送りで18年度達成を目指す。当初は「2年で2倍、2%」と威勢の良いスローガンだったが世界経済は日銀の見方をしなかった。

岩田副総裁は就任時の記者会見で、2年で2%達成、言い訳をせず出来なければ責任をとると豪語したが、未達にもかかわらず言い訳ばかりで責任をとらない。

緩和政策も「量」から「金利」政策に移り政策の行き詰まり感を露わにした感じだ。日銀の予測と市場の予測が大きく乖離する状況では信用を落とすばかりだ。

一方、FRBのイエレン議長も「利上げ」のタイミングに苦慮している。

7~9月期のGDP成長率は+2.9%、雇用も20万人増が基準だが最近は堅調というし、物価上昇率は2%に届いていないという。「利上げ」に決定的証拠がないと言い、「利上げは12月にも」というのだ。

米国は今、判断に苦しむ状況下にある。大統領選が絡んでいるのだ。トランプさんは米国産品を重視する。利上げによるドル高は輸出に不利なので「景気の停滞」を心配し利上げには否定的だ。

黒田総裁が異次元の金融緩和に弱腰になると安倍政権は任期一杯で更迭するだろう。既に後任の名前も挙がっている。

イエレン議長も「利上げ」に進めばドル高で米国経済に影響は大きい。トランプさんだと更迭するかもしれない。


中央銀行は政府から独立と言うが、そうはいかない政権の傲慢さがある。

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