2016年11月22日火曜日

疑問だらけの安倍外交:北方領土問題でカネをばらまいてもうまくは行かない

新聞を読むと疑問だらけの安倍外交が目につく。カネをばらまいてもうまく行かないのだ。安倍総理がリマでのAPEC出席の途中のNYで次期大統領のトランプさんと会談し、リマでプーチン大統領と会談したがオバマ大統領とは立ち話程度の袖にされたという。

肝心のプーチン大統領との会談では雲行きが可笑しくなっている。「新しいアプローチ」で北方領土問題を解決したいと言っていたが今回は「一歩一歩」といだした。顔色も悪く、誰が見ても進んでいないことは分かる。

なんと言ってもプーチン大統領との会談は通訳を入れての2人だけの会談になっているので何も分からない。安倍総理がかってに自分の都合の良いように記者会見で言っているだけのようだ。プーチン大統領とコメントが違っている。

極東の経済開発では経済協力プランは合意できたとしても、日本がカネをせびられたようなもので、領土問題は別問題なのだ。当然だろう。安倍総理が出かける前から北方領土問題は進展しないことはニュースで流れていた。

「平和条約は期限を付けない」ということは「返還は何時になるか分からない」と言うことだ。

世耕経済産業相が露払いに日ロ交渉をし経済協力で合意、あの満面の笑顔での固い握手をしたロシア側の代表が何かしら逮捕されてと言うニュースを聞いて「なんてバカなことを」と世耕さんを笑った。経済協力の先に北方領土返還問題があることを知っていただろうに。

国家安全保障(?)を担当している谷内さんだってロシアとの交渉に当たった。何を調整してきたのか。「うまく行きそうにない」と言うと安倍総理の怒りを買うので「最後は安倍総理とプーチン大統領の会談次第です」とでも報告し、安倍総理にその気にさせたのではないか。

お粗末は話だ。

トランプさんとの会談も賛否両論だ。まだ大統領ではないが4番目の会談と言うことで評価する人もいれば「何も外交政策が決まっていないのに何故急ぐ」と批判する人もいる。安倍総理の見方は「トランプさんはいい人だ」という。あんなに選挙期間中に暴言を吐き、共和党主流派が背を向ける次期大統領を評価した。

しかしこれが祟ったのか、リマでのオバマ大統領とは会談出来ず立ち話程度で袖にされた。「TPP促進」を訴えたかったようだが、オバマ大統領は既に批准を断念した後だ。
G7伊勢志摩サミット、広島訪問であれだけオバマ大統領に寄り添い目立とうとした安倍総理だが最後はまずかった。

安倍総理の外交センス、官僚の外交センスに問題はないか。「カネをばらまけばすむ」問題ではない。

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