2017年5月15日月曜日

今日の新聞を読んで(77):民進党の政党支持率は何故6%に固定か

今日の新聞の世論調査で政党支持率を見ると、民進党は相変わらずの6%で何やら6%に固定されたようだ。一方で「政党なし」は39%、憲法改正、共謀罪など野党に風が吹いてもよいと思うが魅力がないのか。

自民党が野党だったときでも政党支持率は20~30%台を確保していた事を考えれば民進党が政権に復帰するのは至難の業だ。

野党として表舞台となるシーンがない。政権与党に食われっぱなしだが仕方ないことだ。国会で良い質問をしても安倍総理は「はぐらかし答弁」で逃げる。テレビや新聞は総理の答弁を優先するから民進党質問議員の立場が薄い。

各委員会は安倍総理の出席を求めて総理に質問したことを実績にしようとしているが裏目に出ている。

逆に総理が出席していない委員会、たとえば財政金融委員会では前原さんが「出口戦略のシミュレーション」を問うと黒田総裁は応じる答弁をし、内部では検討しているという。安倍総理は先の予算委員会で民進党議員から「出口戦略」を聞かれたときに、「2%物価目標も達していない」と時期尚早と答えたことがある。

安倍総理の出席していない委員会の方が参考人も安倍総理の顔色を見ながら答弁しないから本音で答えることが出来るのではないか。

又、安倍総理は民進党に対して「結果を出さなければならない」、「対案を出せ」と挑発するが、官僚も思うままに使えない野党にとっては無理な話だ。政権党と競争することは無理で、自民党が下野していたときだってそうだった。

ところで民進党の支持率6%はその程度の基礎地盤しか持っていないと言うことか。保守系の議員は個人票も持っているだろうが革新系の議員は労組頼みか。

今は労組の力も弱くなった。寧ろ保守の傾向を持ってきたのではないか。安倍総理が賃上げや労働環境の改善(?)を打ち出すと食われてしまった。

党内を見てもまとまりがない。共謀罪、憲法改正など野党が頑張らなければならない時に、党内がバラバラでは国民の信頼など得られない。最大支持母体の連合だって共産党嫌い、自民党にヨロヨロの状態だ。自民党の安倍一強も問題だが、今大2派閥へ向け派閥の動きが活発になってきた。自民党内にも危機感があるのだ。

「支持政党無し」が39%と高率だが、民進党に風を吹かせるネタがない。7月の都議選の結果が出ると民進党は更に弱体化する可能性がある。

民進党議員は「オレがオレが」ではなく、広い意見を持った人材がまとまっていく手がないのだろうか。1015人のグループが乱立する民進党にあって党を飛び出せばやっていけないことはわかりきっている。だから仕方なく民進党にしがみついているのだったら国民を欺くことになる。


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