2017年5月30日火曜日

続く北・ミサイル発射、精度7m:脅威で世界に温度差、日米共に妙手なし?

ことある事に発射する北・ミサイル、その精度も目標の7mという。一方で北の脅威に世界は温度差があり、日米共に「妙手なし」と言うところか。イタリアG7が終わったと思ったら打ち込んできた。

「又か」と思うだろうが北にとっては「核開発とミサイルは命」なのだ。以前北朝鮮の新聞が発表していた。

何時も発表はミサイルの種類、高度、飛距離、燃料は個体か液体か、詳細は今検討中と何時もの内容だ。打ち上げた目的も解説されている。

こういった報道は逐次北にも伝わり金正恩委員長は笑っているのだろう。数日後には「委員長も立ち会い成功した」と発表するお決まりのコースだ。いい加減に詳細な解説報道など止めたらどうか。「○○日、何時、どこそこから飛翔体が打ち上げられた」程度で良いのではないか。勿論秘密時に検証は必要だが。

それにしても日本はやることが限られている。

「国連安保理決議を守れ」、「中国の北朝鮮大使館で抗議した」、「北へ制裁強化を」と言うが、独自の「拉致問題」を抱えている。「対話から圧力へ」と言うが北朝鮮は「拉致問題は良いのか」と牽制する。何年も中断していた拉致問題調査の再開をちらつかせ牽制するのだ。

拉致問題が解決すれば日本から経済援助を期待出来るのだが、そう簡単な問題ではない。逆に「次は日本が目標」と脅し日本の譲歩を期待する。段々ミサイルの方向が日本に近づいている気もしなくはない。

一方アメリカも振り上げた拳をどう下ろすか迷っているのだろう。

2国間協議も匂わせていたがミサイル発射で「今はその条件が整っていない」と原子力空母二隻を日本海で展開している。三隻になるとの見方もあり牽制を強化しているのか。

でも北は「この程度までは大丈夫だろう」、「ここまでは動かないだろう」と甘く見られているのではないか。
折角日本海に展開しているのだから今回のミサイル発射では迎撃をやっても良かったのではないか。臆病なのか、撃ち落とす自信がないのか。

安倍政権は北の脅威を煽れば軍事費や自衛隊基地の増強など利権は得られる。内政の稚拙さ、自らのスキャンダルを外交で覆い被せることも出来る。

日米は中国をキーマンとみるが、それにロシアのプーチン大統領が触手を伸ばしてきた。トランプ大統領はロシアゲート事件を抱えて四苦八苦の状態だ。

これじゃうまく行くはずがない。

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2017.5.14掲載

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