2018年2月3日土曜日

国技である「日本相撲協会」に公益法人の資格があるか

国技館 建物は立派だが組織の質が問われている
またまた日本相撲協会の暗部をさらけ出した。公益法人の資格があるのか。鳥取での地方巡業でのモンゴル出身の力士同士の暴行事件は巡業部長の貴乃花親方の処理の仕方の不手際、遅遅として進まない協会の調査の現状は現協会の諸問題をさらけ出した。

改革者であり、かつ今回の事件を解決する立場にある貴乃花親方は何故か、無言を通す。テレビの情報番組では当初責任を追求される立場にあったが、次第に改革派として評価される立場に廻ったようだが今回の理事選が協会内の実情を晒した。

組織にはどうしても既得権益者(利権者)がおり利権を守ろうとする。どうしても隠蔽体質があり情報公開に支障を来す。改革派という貴乃花親方も無言を通さずその度に改革を訴えれば事態は違っていたと思うが協会幹部を信用していなかった。

結果は、理事選落選で自らの立場を不利にしたのではないか。隠れ貴乃花親方派もいると言うが、今回の事件でどん引きしたのだろう。

日本相撲協会が公益法人の資格を取るかどうかの時点で賭博、暴行事件が発生していた。

協会は公益法人の資格が欲しいために組織改革を行った。部外者の民間人で危機管理委員会、評議委員会を設置してそうそうたる人材が登用された。

しかし、今回の事件では貴乃花親方を首にすること以外は原因究明、防止対策の役割を果たせなかった。

協会からの事情聴取も頑なに貴乃花親方は拒否した。協会として組織がしっかり対応出来ないから部外者による委員会も活動が出来ないのだ。

「既得権益者vs改革者」の構図も今回は利権者に求心力が集まった。公益法人としての資格を与えたことに疑問が残る。監督官庁の文科省も「徹底究明」の繰り返しでは国民の信任は得られない。

そりゃそうだろう。国会改革だって同じだ。国会議員は既得権益者だ。自分らに不利になるような改革が話題にも上らないのではないか。税金の無駄遣い、隠蔽体質、情報公開不足、賭博・暴行事件を除けば日本相撲協会と同じではないか。


改革者だって組織内にあって考えを主張し、コツコツとやっていかなければ進まないのはわかりきっている。ネットで主張するばかりでは反感を買う。

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