2018年2月24日土曜日

国会審議から:国民から遠ざかる安倍政権か


安倍総理の国会審議への姿勢が以前から問題になっていたが、今国会の憲法改正、働き方改革、佐川・前財務省理財局長問題で安倍総理のいい加減さが目立ってきた。野党議員の質問は国民を代弁しているという意識はなく、ゴタゴタが続き党内がまとまっていない事を馬鹿にしたような態度が見え見えだ。

圧倒的議席数を背景に緩んだ国会審議で安倍総理の勉強不足、弱点をさらけ出している。国民はこんな総理に国政を委託していることをどう思っているのか。

自民党内は安倍総裁3選に向け動いているようだが自民党議員に良識がなくなってきたのか。

憲法論争では逃げまくっている。

立憲民主党の山尾議員の「憲法9条2項を残したまま自衛隊を明記しても、自衛隊が違憲か合憲かの議論は残るのではないか」という趣旨の質問に安倍総理は「自民党や審査会に任せている」という趣旨の発言をして自分の考えを明確にしなかった。

憲法改正促進を読売新聞のインタビューで言いながら内容についての憲法論はないのだ。否、知らないのだろう。そこまでは考えていないのだ。

憲法改正は自民党の党是、押しつけられ憲法と岸信介さんの考えをオーム返しているだけなのだ。

要は、安倍総理は最初に憲法改正をやったという実績が欲しいだけで内容など2の次なのだ。

確かに未だ自民党案と言っても内容がはっきりしないし、憲法改正と言っても9条に自衛隊明記だけではない。国民審査に懸けるといっても条文毎に〇×を問うのか、一括改正での〇×になるのか。

万一否決されたときの責任は誰がとるのか。安倍総理は「否決されても責任はない」と言っていたが、最近伊吹さんが「責任は総理にある」と派閥の会合で言及した。当然だろう。
又、今国会の目玉政策である働き方改革での関連法案審議で厚生労働省のデータ捏造疑惑が明らかになった。

裁量労働制と一般労働で残業時間の違いを比較した資料で裁量労働の方が約30分短いデータを参考に安倍総理は「裁量労働の方が短いというデータもある」と言う趣旨の答弁をしていたが野党の質問で「調査した資料の条件が違っているにもかかわらずデータだけ比較した」と疑惑を追及され、安倍総理は謝罪する羽目になった。

安倍総理は厚生労働省のセイにする答弁をした。いつものことで失敗すれば官庁の責任なのだ。その後多数の不適切な資料が明るみになったが、法案撤回はせず裁量労働制の施行時期を1年先送りするらしい。

どういう理由があるか分からないが撤回はメンツの問題らしい。

そして森友疑惑に関して当時の財務省理財局長である前川・現国税庁長官は「資料は破棄して存在しない」と頑なに提出を渋っていた資料があかるみになった。

野党は前川さんの国会招致を要求するが政権は「現・理財局長が答えている」と政権は拒否する。確定申告の折で市民団体が国税庁(財務省)前ででも集会を開いたが、麻生財務相がこの集会に悪態をつく答弁をした。

「有能で適材適所」とした前川・国税庁長官に納税者が怒ったのだ。

安倍総理の奥さんについていた国家公務員の秘書はイタリア大使館に栄転し、国民の財産を格安で売却し損をもたらした前川さんは国税庁長官に栄転だ。国会でまともに事実を開示しないままに飛ばしてしまう政権の悪巧みには呆れかえるばかりだ。

そして森友の前理事長夫妻は昨年7月から拘置所に入ったまま長期の拘留が続く。証拠隠滅などを警戒しての処置だろう。私邸を競売にかけられた。

もう一つの疑惑である加計学園の新獣医学部の志願者は多いようだ。滑り止めか、要求が多いのか。結果は入学式で分かる。

こんな安倍総理が総裁3選を目指し活動しているらしい。

安倍総理を退陣させるのは国民投票で否決しかかないのか。

3月3日の財務省前集会には参加するぞ!

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