2018年2月26日月曜日

トランプファミリーと金ファミリーの狭間で文大統領の南北融和はどうなるか


平昌オリンピックの現場で繰り広げられたトランプ・ファミリーと金ファミリーの駆け引きの狭間で韓国・文大統領の南北融和策はどうなるのか。オリンピック不評で窮地にあった文大統領に北が南北統合チーム結成、美女軍団の派遣を提案してきた。IOCの動きもあってオリンピックは政治色を帯びた大会になった。

開会式前は北の金委員長が送り込んだ金与正さんは妹で実質NO2の人物だった。文・大統領は厚遇し金委員長の親書を携え特使だという。親書には「早期の訪朝」が要請されていたとメデイアは報道した。

一方、北朝鮮寄りの言動に危機を感じた米国は、これも政権のNO2と言われ娘であるイバンカさんを閉会式に派遣、「制裁強化でクギを刺した」というが詳細は報道されていない。

お互いに国内で事情を抱える金・ファミリーとトランプ・ファミリーのせめぎ合いの結果はどうなったか。

今後は文・大統領が南北融和でどういう政策を出していくかだ。そして南北融和策の内容がどの程度のものなのか。

北は金ファミリー体制、核開発、ミサイル開発の維持は手放せない。金王朝がクーデターなどで崩壊し海外へ逃避する事が無い限り、現体制での統一は不可能だ。

一時、海外逃亡は中国と言われていたが今は、ロシアの北極圏に近いリゾート地が確保されているという。

ロシアはソ連時代に北朝鮮での政権をどうするか決めなくてはならなかったときに金日成をトップに祭り上げた実績があり、南北統一では主導権争いに乗り出してくるのではないか。

核開発、ミサイル開発は金正恩委員長にとっては手放せない。手放せば負けたことになるのだ。親族より大事と言っていた。

一方、韓国にとっては南北融和はどうなのか。「思想より血の方が濃い」、統一は願っているだろうが、今の金体制では我慢できないだろう。

取り敢えずは南北交流、工業、観光産業で協力することになるのか。今は貧困にあえいでいるが鉱物資源は豊富という。カネさえあれば開発はできるだろう。でも共同開発と言っても何事かあれば閉鎖、取り上げられては南は納得いかないだろう。

エネルギーでも石炭が外貨稼ぎのトップになっているようだが石炭を輸出して石油を輸入する可笑しな格好になっている。石炭液化などカネがあれば使う技術はある。

安易な技術交流は金王朝を生き延びさせるだけで南北統一には問題がある。

南北融和は日本に執ってはどうか。

反日は高まるだろう。核も保有と言うことになると最悪の隣国事情になる。対話なんて言う専門家も多いが、対話できる相手ではないのではないか。金委員長と対話した海外の要人はいない。意外に交渉下手なのかも知れない。

朝鮮半島の南北統一は決して容易ではない。



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