2018年3月2日金曜日

森友疑惑、裁量労働制で新事実発覚:官僚のクーデターでも始まったのか


官僚によるクーデターでも始まったかと思われる程、森友学園国有地格安払い下げ問題における財務省の関与、働き方改革の目玉政策と言われている裁量労働制枠拡大で厚生労働省に不規則データ処理など新事実が次次と発覚している国会だ。

本当にそうだとしたら、まだまだ日本の官僚は捨てた物ではない。「がんばれ!」とエールを送りたい。公務員になるときは「国民の公僕」として国民に奉仕する気持ちが大きかったと思うが、どっぷり官僚社会になじんでくると時の政権に忖度する輩に落ちぶれていた。

国会での政権と野党のせめぎ合いを見ていて政権、官僚トップの不合理な対応に良心が許さなかったのだろう。関係する中間官僚以下がクーデターを起こし新事実解明に一役買うことになったのだろう。事実は分からないがそう思いたい。

2月26日車の中でNHKを聞いていたら立憲民主党の長島昭さんが裁量労働制枠拡大で117件に次いでまた233件の不正データが見つかったと安倍総理を攻めていた。

21日に117件、22日に230件、26日に233件、合計528件の不正データのしようだ。条件の違う調査を一緒に使っていたし、アインシュタインも驚く一日の残業時間が45時間だとも言う。

野党が原票の存在を質問すると、「ない」と言う答弁だったが厚労省の地下室に段ボール箱32箱が見つかった。

又、朝日新聞(2018.3.2)によると森友学園疑惑では国有地払い下げ問題で財務省が行う決裁文書の契約内容と問題発覚後に国会議員らに開示した文書の内容に食い違いがあり書き換えられた疑いが出て来たという。

忖度を示す「特例的な内容」、「学園の提案に応じて鑑定評価を行う」とか「価格提示を行う」という文言がなくなっていたというのだ。

2日の国会審議で麻生財務相は「捜査中ということで言及を差し控えたい」と答えたようだ。今までは安倍総理の隣で涼しい顔をして聞いていた麻生さんだがいきなり疑惑が飛び込んできた。安倍さんをどう思っているか。

裁量労働制枠拡大問題は今国会提出を断念すると安倍総理が囲み会見で言及していた。

この制度に賛成の人も80%いると国会で答えていたが500件に登る不正データ使用では根拠の薄弱な法案となる。事業者にとってはメリット大なので経済界の落胆は大きい。裏切られたという思いだろう。

でも、森友疑惑追求はこれからも続くだろうし、今国会の目玉政策と言われた裁量労働制枠拡大の強行突破は安倍総理の求心力を弱め総裁3選にも影響を与えると見たのだろう。断念に踏み切った。

官僚機構が巨大な権限を握っているのは巨大なデータを持っているからだ。間違った使用は国民のためにならない。

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