2018年3月24日土曜日

自民党憲法改正案:民主政治を踏みにじる安倍政権に改憲が託せるか


安倍自民党は自衛隊明記の憲法9条改正など改憲を急いでいるが、民主政治を踏みにじっている安倍総理に大事な改憲を託すことが出来るか。自民党は「たたき台草案」を提案したが党内でまとめきれなかった。

9条2項の改正では、2項を維持したまま安倍総理が主張する自衛隊を明記する案と、2項を削除し国防軍を設置する過去の自民党案が対立する状況になったのだ。

ところが22日までにまとめた自民党憲法改正推進本部の案は安倍総理が提唱する案で細田本部長が有力と考える案になった。このままではまとめきれないと考えた細田さんが「これが総理の案だ」と印籠を見せたような物だ。

安倍総理の案では、自衛隊が合憲か違憲かの論争もなくなるという考えもあるが、逆に問題は残ったままだという指摘もある。

安部総理は2020年までに憲法改正を実現したい意向だが、そんなに急いで国民が十分に議論出来る時間があるのか。2020年改正に向け手続きを逆算していくと国会での発議、国民投票が日程に上ってくる。

そして安倍総理案にしても安倍総理は憲法改正をどう思っているのか。過去には岸元首相が「押しつけ憲法」と言っていたが、安倍総理も「押しつけ憲法で独自の憲法制定が必要」と主張している。

安倍総理の本音は、「自分がはじめて憲法改正に着手した」という実績が必要なだけではないか。本当に憲法を理解しているのか。

戦後間もなく、日本政府がGHQに提示した憲法草案では民主政治にほど遠いと考えたGHQが自ら草案作成に着手したのだ。GHQの意向がなければ民主的な現憲法を制定する事はできなかったのだ。

その民主的な現憲法を民主政治を踏みにじる政権運営をしている安倍政権が改憲しようとしているのだ。許すことが出来るか。民主政治も出来ない安倍政権に憲法改正は危険過ぎる。


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