2020年1月2日木曜日

ゴーン被告密出国で関係者の損得勘定:日本は主権侵害され、裁判はどうなる

ゴーン被告密出国での損得を考えるとゴーン被告は得をしたのか。不公平な裁判といっていた日本での公判を避けることが出来たので得かと思うがそうではない。大きな損をしたのではないか。

日本政府も大きな損だ。まだはっきりしたことがわからないので断定は出来ないがレバノンによる主権侵害に日本政府はしっかり抗議し、ゴーン被告の引き渡しを要求すべきだ。今回の密出国はゴーン被告の妻とレバノンの支持者による拉致事件のようだ。本人も了解しているのだから拉致とは言えないがそれに似ている。

問題は関空での出国管理がどうだったかだが、新聞報道によると外交特権を利用したと考えるのが順当だろう。正式な出国管理をやっていればあの有名な顔を忘れている職員はいないはずだ。気が付けば捜査機関に連絡するはずだ。

今回の事件でゴーン被告が得をしたとは思えない。日本の法律に違反する行為なので堂々と公判で意見を開示すべきではなかったか。

保釈を拒否していた検察はどうか。公判では不利が伝えれていたので、考えようによっては得をしたことになるか。

日産はどうか。裁判がどうなるかわからないが、経営陣からゴーン被告を追放できたのだから得をしたことになるか。損害賠償など金額的には損したことになるが、すでに社会的制裁は受けている。

一番損したのは「無罪請負人」とまで言われた弁護団ではないか。今回の密出国は寝耳に水だったという。保釈条件の妻との接触制限も弁護士事務所は知らなかったようだ。汚点をつけられた上に海外で別の弁護士がいるようだ。どういう立場になるのか。

東京地裁も大きな汚点をつけた。「人質司法」という海外からの悪評判に屈して保釈し、今回の密出国を許し、今後の裁判の行方も不透明になってきた。

被告人もいない、弁護団の立場も怪しくなってきた今、公判を維持できるのか。


0 件のコメント: