東電の発表する放射能汚染調査は信じていいのか疑いたくなる。もっと詳細な調査結果を発表できないのか。10月11日の新聞によると福島第一原発・港湾外で海水から1.4ベクレルのセシウムを検出、再度の測定では検出限界値を下回ったといい、WHOの飲料水質基準の10ベクレルより少ないので環境への影響はないと発表した。
チョット待った。安倍総理は「港湾内でコントロール下にある」と国際舞台で断言したのではなかったのか。
どんな測定をやっているのか分からないが、魚や底の泥から検出されているということは、汚染水が流出していることにならないか。
海外の専門家も来日しサンプリングして測定しているらしい。それほど放射性物質の流出、海水汚染は国際的にも重要な問題なのだ。
ところで、この地点の測定をどうやったのか。誰が見ても納得のいく方法だったのか。また、セシウムばかりでなく、ストロンチウムはどうだったのか。
測定点は、水平方向に一定の間隔で4地点設け、表層、中流層、底流層ごとにサンプリングすべきではないのか。もしそうしているのであれば、全部のデータを公開すべきだ。
流出した汚染水は密度流(水温の同じ層を流れる)と思うので、チョット外れると検出限界以下になる。微妙な測定になるのだ。
また、測定値が世界保健機構(WHO)の飲料水質基準10ベクレルに比べて少ないので、環境への影響はないと東電は発表した。
しかし、これは大きな誤解である。
確かに健康には影響はないだろうが、本来ならセシウムなどの放射性物質は検出されてはいけないことなのだ。あくまでも、その周りの環境値と比較すべきである。
WHOの言う飲料水質基準とは、飲まないほうがいいが、どうしても飲まなければならない時の判断基準が飲料水質基準である。
今回の場合は、周辺の環境基準値を比較すべきである。
そして、放射性汚染物は流出しており、厳格な監視が要求されることを認めるべきだ。
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