脱原発国会大包囲デモ 東電本店前 2012.7.29 |
特に不自由なく使う電気、明々と灯る銀座など繁華街のネオン、消費電力の少ないLEDを使っているとは言え、東京スカイツリーの照明の妥当性? 普段何とも感じないが、汚染水漏洩事故などで映る東電・福島第一原発の白い作業服、防毒マスクなどを着用した作業員の姿を見ると、これで良いのかという思いが湧いてくる。
民主党政権時の野田総理の「収束宣言」、安倍総理の「状況はコントロールされている」という政治的発言の国民の70%以上は評価していない。
海外からの地震学者も発生を危惧するアウターライズ地震も話題が遠のいていたが、26日未明の福島県沖地震はM7.1,震源域はアウターライズ地震の震源域とかさなる。今回は津波も30~40cmだったが、M8クラスになると巨大な津波に襲われるのだ。
その時は、福島第一原発は、大きな被害を受け大量の放射性物質を太平洋に流出させることになる。事故の2年後には世界の太平洋岸は高濃度の放射線汚染にさらされるのだ。世界はそれを心配して福島第一原発の事故処理を注目している。
先の衆参予算委員会でも汚染水処理が問題になった。いつまで国民が負担するのか。「一層のこと破綻処理したらどうか」と質問が飛んだ。政権側がどう答えたか記憶がない。
私も東電を破綻処理にして、株主、銀行にはそれぞれ責任をとらせるべきだと思った。2012年7月に1兆円を出資して国有化したために国民も負担しているのだ。
しかし、東電を法的破綻処理するとなると、大きな犠牲が出る。
週刊現代(2013.11.9)によると、87万人の株券、社債も4兆4000億円、メガバンクからの借入金3兆4700億円が紙くずか大幅カットになるらしい。
それ以外にも東電として日本経済を引っ張ってきた役目がある。設備投資に6500億円、製品調達総額5300億円、東電の取引先4500社に影響が出るらしい。確かに東電は経済成長のために数千億円の先行投資をする等の記事がたびたびメデイアに出ていたのを覚えたている。
株、社債の暴落は日本経済ばかりでなく、世界経済への影響も考えなければならないのだ。
それでも日本再生を考えるのであれば、東電の破綻処理をどうするか決めなければならないのだ。
これからも国民に負担を強いるか、破綻処理するか。福島第一原発事故処理に確か40年で20兆円という試算が出ていたと思うが、きちんとした処理案を国民に示すべきではないか。
公平性を考えると株主や融資銀行にも責任を負わせる必要があると思う。
今までの原子力行政に責任をとりたくない経済産業省の言いなりでグズグズ国有化を続けていては将来に禍根を残すことになる。
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