メガバンク・みずほ銀行の暴力団融資問題を放置していた問題は驚くが、その対応が経営トップへの責任回避が企業を守ると誤解していたのではないかと疑問が湧く。みずほ銀行は先の副頭取の「情報は担当役員どまり」という釈明を覆し、遅ればせながら会見に応じた頭取は「経営トップに報告」を明らかにし、自らにも責任があることを認めた。
金融庁の検査で指摘されながら、抜本策がとられていなかったコンプライアンス欠如が明らかになったが、実際のところはコンプライアンス委員会で4回も報告されたにも関わらず経営陣は対策を講じなかったのだ。
コンプライアンスは動いていたが、トップの意識欠如が対応を遅らせたのか。
あるいは、多くの役員がいるので、誰かが対応すると甘く見ていたのか。2億円と言う今回の不正融資も、焦げ付いたところで銀行としてはちっぽけな金額と見ていたのだろうか。
反社会問題として、メデイアで明るみになった時点で、銀行は雁首そろえて対策を練ったはずだ。
その結果、先の副頭取の説明で逃げることができると判断したのだろうが、メデイアの報道は厳しさを増すばかりだった。
その結果、再度対策を練って「隠しきれない」と判断し、頭取の会見となった。行内の各種資料から経営トップも認識していたと180度見解を変えたのだ。
警察もこの事件には注目しているだろう。強制捜査にでもなれば膨大な資料を押収され、コンプライアンス委員会の資料から「経営トップも認識していた」ことを容易に把握するはずだ。そうなれば企業責任も追及されると考えても不思議ではない。
みずほ銀行と言うj巨大銀行の暗部が掘り起こされたものだ。
人間が一番脳を働かせる時は、「悪事を企てている時だ」と言われている。MRIの検査で「嘘をついている時」が一番脳が活性化していたという報告も過去にあった。
みずほ銀行の経営陣も「もっと良いことに頭を使え」と言いたい。
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