米の債務上限引き上げ問題で政府機関の一部閉鎖、債務危機が問題になりオバマ・ホワイトハウスvs議会の交渉の不調が続き、後3日でデフォルトの危機が迫り、世界経済を崩壊に導くことが本当に起きるのか。18日の市場、国際政治がどうなっているか。世界的不安の一方で、大方は「回避されるだろう」と見ている。
讀賣新聞(2013.10.14)も「米上院、打開策探る。債務問題休日返上で」という記事を掲載し、上院は来年末まで債務上限を引き上げる民主党案を採決したが、野党共和党は反対し否決した。改めて共和党から来年末まで債務上限引き上げと政府機能一部停止を解除する半年間の暫定予算を提案したが、オバマケアを制限する内容が含まれていたために民主党が拒否したという。
問題は、オバマ大統領の「無条件で長期引き上げ要求」vs共和党の「抜本的解決の要求」になってきたのだ。
実際に米国議会はどう動いているのか。ニューヨーク・タイムズ、ロスアンゼルス・タイムズ、WSJのweb版を覗いてみた。
それぞれ記事は、「上院リーダー政府機関閉鎖交渉に届かず」、「政府機関閉鎖協議が上院で暗礁に乗り上げ」、「米国の債務危機回避と政府機関の再開に向け交渉再開」だ。いずれも交渉が進んでいないことを伝えている。
下院で否決されたために、舞台は上院に移り上院院内総務の民主党のリード議員と共和党のマコネル議員らによる交渉となった。12日、リード議員は「48時間以内に合意したい」と表明するが、意見交換後、13日、マコネル議員は「民主党が答えを出すときだ」と表明し、内容は不透明のままらしい。
それでも、共和党の一部議員から対案が出されたのは、世論調査でも明らかなように共和党に非があり、民主党によって「共和党が敵」という見方が広がるのを警戒したためではないか。
さらには、休み明けの市場の動向も気になるところだったのだろう。
さらには、休み明けの市場の動向も気になるところだったのだろう。
共和党議員が「問題は上院・共和党が何をし、上院・民主党が何をするかだ」と言ったことに尽きるのだ。
今、はっきりしていることは、17日には、財務省は緊急措置を使い、手持ち資金は約300億ドル(約3兆円)で、1~2週間で使い切ってしまうことだ。
オバマ大統領の「無条件で長期引き上げを」vs共和党の「抜本解決策を」の攻防を、米議会はどう調整していくか。ここ数日は目を離せない米国情勢だ。
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