2013年10月25日金曜日

米国の携帯電話盗聴疑惑:メルケル首相は怒るが、盗聴は常識では

今、米国によるメルケル首相の個人携帯電話の盗聴疑惑で、メルケル首相は「友人にまで」と怒っていると言うが、携帯電話の盗聴は常識ではないのか。メデイアの報道によると、23日ドイツ政府が「メルケル首相の携帯電話が米国の監視下にあった」と公表した。

メルケル首相が直接オバマ大統領に抗議すると、オバマ大統領は「今はしていない。今後もしない」と応えたという。でも、「今まではやっていたのか」という疑問が湧いてくる。

私も以前、携帯電話の漏洩に注目したことがある。

自民党政権時の気配りの小渕首相が官邸から頻繁に知人などに電話するので「ブチフォン」というあだ名が付いていたと新聞が報じた。

小渕さんがどんな内容の電話をしていたのかは知らないが、もし極秘の内容もあったとすれば漏洩、盗聴される危険があり安全保障上も問題があると思った。

そこで、auお客様相談室に電話し、「携帯電話の盗聴の可能性」を聞いた。

auのお客様相談室(お客様センター)に問い合わせると男性相談員が、怪訝そうな態度で「何故そんな事とを聞くのか」「そういうことには応えられない」という。「ではどこに聞けば良いのか」と問うと「それも応えられない」という。

自分の知らないことを聞かれて怒ったのか、「盗聴の可能性を知っていて公に出来ないこと」になっていたので頑なに拒否したのかは分からないが要領を得なかった。

メルケル首相は怒っていたと言うが、携帯電話の盗聴は常識なのだ。

デジタル化されているから問題ないという意見もあるが、遠隔操作で盗聴用のバグをインストールすれば、万一暗号化されていても、その前のやりとりを盗聴出来るらしい。

でも、その携帯電話を誰からもらったのか。首相の電話番号をどうやって知ることが出来たかだ。 

電話番号が分かっていれば、電源をONにしておけば微弱電波が出ていて、どの辺にいるかが分かるのだ。警察の捜査にも利用されている。
国家の機密を扱う重要人物は、電話番号が分かれば容易に盗聴されるのだ。

今、国会では秘密保護法案が提出されようとしている。内容は外交、防衛、テロ、スパイ行為が含まれるが、「特定秘密」の定義には問題がありそうだ。国民生活も監視されるとなればとんでもない社会になる危険があるのだ。

機密を守りたければ自筆の手紙が一番良いのだ。増税で81円になるが。


[後記]
2013.10.26のNHKおはよう日本によると、メルケル首相が使っていた携帯電話は政党から提供された携帯電話であったことを伝えている。




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