東京・大田区久が原で 2013.910.2 午後4時15分ごろ |
子どもの頃、虹が出ると端がどうなっているのか見たくて、走っていくがだんだん薄くなって消えて分からなくなるのを覚えている。
今日(2日)東京の天気は朝から雨が降ったりやんだり。台風が南海上を抜けたので、雨は降るが、風も大したことはなかった。それでも雨が上がり、強い日差しが戻ると遮るものがなく虹の発生となった。
虹ができるのは1mmにも満たない水滴があればいいのだ。光を屈折、反射させる雨粒がカギとは、あの偉大な科学者ニュートンが発見したという。
虹が見える条件は、太陽がみる人の背後にあり、正面の空に雨粒があり、日光が障害物がなく、雨粒に到達することらしい。確か、ウォルター・ルーウィンの「これが物理学だ」(文芸春秋 2012.10)に虹の話が出ていたので改めて開いてみた。
太陽の光線が雨粒に入ると1回だけ反射するものと、雨粒を抜けるまでに2回反射するものとがあるらしい。
1回反射する虹を主虹と言い、2回反射するものを副虹というらしい。副虹は余分に踏み返るから色の順番が逆になり、主虹の外側に位置するらしい。
虹はほぼ二本(主虹、副虹)がかかるらしいが、今回は1本しか見えなかった。
主虹の外側の淡い副虹が見える 2008.7.27 18時46分 群馬県安中市磯部温泉にて |
では、3本目の虹があるかどうか。雨粒の中で3回反射すれば生じることになり、可能性はあるが更に淡く大きいので目撃者となると分からないらしい。
さて、虹の端の方だが、大気中の雨粒が少ないせいで淡すぎて見えないらしい。
最後に「虹はなぜ見えるか」だ。
著者のウォルター・ルーウィン先生は「太陽光の雨粒への入射方向から42度より常に小さい角度の方向へと赤い光が出ていくことにある」という。光の色ごとに最大角度が異なっているので縞模様に見えるらしい。
ついでに、空はなぜ青いのか。
光が大気中を通り抜ける時、空気分子や塵芥を飛び散らす。7色のうちで散乱率が最も高いのが青(赤の5倍)で、青が優位になるからだ。
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