東京都知事候補者選び（１０）：出馬宣言の小池さん 都連、都議会に宣戦布告か

東京都知事候補選びは自民党の推薦を得ないままに小池さんは出馬宣言を行った。時間切れで推薦が得られないと判断したのだろうが、自民党都連、都議会に宣戦布告した格好だ。

冒頭、３つの提言をした。都議会の冒頭解散、利権追求チーム、舛添問題第三者委員会設置を掲げた。都議会はブラックボックスでどこで誰が決めているのか分からない。オリンピック関連でも議会に利権がありそうだ。舛添問題を第三者委員会にかけてウヤムヤの内に終わらせたくない。そんな思いが強いのだろう。

言ってみれば都民が抱いている疑問でもある。

小池さんは、東京を改革、柵のない都民目線の都政をやるという。「吹っ切れた」と今の心境を表現した。

冒頭解散は増田さんを推す都連、都議会に宣戦布告しているのだろう。具体的にどう出るのか。何かで議会と対立する案件が出て不信任案が出された時、議会解散となるのか。それとも都議会が反対する小池さんが都知事となったこと、利権、疑惑まみれの議会では都民目線の都政は出来ないということで解散を突きつけるのか。

何やらはっきりしない石原自民党都連に相当の憎しみを持っているようだ。自分も都連議員の一人だったのでそこのところは知っているのだろう。小池さんも都連会長の座を狙っていたと思われる。

それにしても自民党は小池パンチを食い続けている。政治状況を把握する能力は抜群と言われているが自民党もだらしない。

ルール違反、独断専行で自民党を除名すべきだが、除名すると虐められていると思われ小池さんに有利だ。

落選覚悟の出馬宣言だという。参院選が終わるまでは党内が分裂しているのを国民に見せたくないので１０日以降に推薦かどうか決めると言うが、もう今の段階で自民党内は分裂しているのではないか。

出たい人が出て都民が判断する。そんな都知事選になるのか。東京都には１００万のミーハー票があるとも言う。アベノミクスの成果も受けていない連中が自民党に反対し行動を起こすと意外な結果になるかもしれない。