2016年7月6日水曜日

今日の新聞を読んで(3):麻生さん曰く「皆、円、国債を買う。アベノミクスの宴は終わっていない」と

朝日新聞2016.7.6の「発言録」によると、麻生さんが名古屋の街頭演説で「アベノミクスは終わったんですか」、「皆、円や国債を買っているじゃないですか」と民進党岡田さんの「アベノミクスの宴は終わった」発言に反論している。

岡田さんの発言はテレビの情報番組で見たので分かっていたが、麻生さんの発言は新聞で知った。

それによると、「是非とも頭に入れておいて欲しいんだけど、「終わった」と言うのに円が高くなる、皆円を買っていることです。どうして日本の国債がこんなに売れるのか。ドンドン買われているのだ」と言い、「アベノミクスの宴は終わったと言う話は言い加減なんです」と聴衆に訴えた。

買われていることは確かだが、その理由が違うのではないか。

欧州経済、米国経済に何かあるとドル安→円高になる。どういう理由があるのか知らないが「円は安全資産」とみられているのだ。昔の経済学では日本の経済力が強まれば円高になると教えられた。円が買われるのだ。

しかし今は、輸出を奨励するために各国が為替安競争をやっている。米国は国内経済のために輸出を奨励し、ドル安政策をとっている。だから反動で円高なのだ。

決してアベノミクスのせ成果ではない。

そして、国債も買われていると言うが財政ファイナンスで赤字国債を日銀が買い上げている。異次元の量的緩和で80兆円を市場に流し今日銀の国債保有は400兆円、GDPの80%にも達している。

当初の意図に反して資金需要は伸びず市場に流したカネが設備投資など企業への貸し出しが延びていないのだ。

アベノミクスは大方の人が認めているように「破綻」していると見るべきで、経済政策を見直す時期に来ているのだ。

そもそもアベノミクスは世界の笑いもので、アベノミクスと言うだけで恥ずかしい。

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