2010年12月4日土曜日

菅総理 居座りは打開策あってのことか


第176回臨時国会は、低い法案成立率と「熟議」にはほど遠い国会審議を残して閉会した。2ヶ月半の改造内閣であったが、実績よりも多くの禍根を残した。

来年早々の通常国会に向け、菅総理に事態を好転させる秘策でもあるというのか。

菅総理が言った「熟議」にほど遠い参議院の国会審議は、政界再編、大連立などがない限り3年間はきびしいままだ。そのために、衆議院を強固なものにするために、社民党を政権与党に引き込もうとしているが、普天間移設、安全保障で大きな隔たりのある政党だ。うまく行くはずがない。後数回の選挙で消えてなくなる政党だ。

参議院の審議は時間の無駄になる。問責決議の出た2人の大臣が関係する審議は、野党に拒否された状態では、国会審議の体を成していない。内閣の再構築が必要になる。

内閣支持を浮上させる策はあるのか.点数を稼げるテーマがあるのか。

今までの経済政策の成果が現れることを菅総理は期待しているようだが,株価は為替に影響していることを考えると、米国経済に大きく左右されるが、直ぐには良くならない。動くとすると2年後の大統領選だ。オバマ民主党政権は国民の不満を買っている。

外交面では、完全に行く詰まり状態だ。

中国、ロシアは、2年後の政権維持に向けた国内事情で領土問題に絡んでくるだろう。普天間移設問題に関わる日米合意の履行は、アメリカが折れない限り、政権の存亡にかかってくる。逆に言うと改めて在日米軍のあり方から考え直す機運が出てくれば、点数を稼げる。

今盛んにメデイアが煽る政界再編、大連立構想はどうなのか。

しかし、その時軸となる政党は民主党か自民党なのか。民主党が今のような各グループ混成の状態で選挙に突入して考えるのか、民主党が分裂後に新しい構想の下で国民に信を問うのか。

民主党が、今のようにゴタゴタの状態では、軸足がはっきりせず、主だった人間だけで作成したマニフェストも信用がおけない。選挙後の烏合集散では、掲げた公約も曖昧なモノになる。

今、菅さんが代表であるが、指導力もなく、求心力の低下した菅さんを担ぐ議員が何人いるのか。菅さんは担ぐ人間ではなさそうだが、担がれる人間でもなかった。

民主党には結局人材がいないコトになると、自民党を核とした政界のガラガラポンが始まるのか。

結局菅さんには勝算はない。

それでも総理の座に居座るのであれば、国民にその策を説明すべきだ。記者会見もやっていないし、党首討論もやっていない。選挙で直接国民に信を問うていない。

私達は、菅さんに何が期待できるのか。菅さんは説明すべきである。出来ないのであれば、総理の座を明け渡すべきだ。
写真:菅官邸 二進も三進も行かない行き詰まり状態と思うが、打開策があるのか。

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