2010年12月18日土曜日

浅草・羽子板市:景気をハネ上げ、邪気をハネ飛ばそう
















景気をハネ上げようと、今年最後の浅草観音様の縁日である歳の市「羽子板市」に行って来た。大きいのが売れる度に「浅草の皆さん!お手を拝借。ヨオ― ジャンジャンジャン・・・・・、ありがとうございました」の声が、あちこちの店から聞こえる。 

雷門から仲見世通りは大混雑だ。正月らしい羽子板、コマ、賀庄、干支であるウサギの飾り物が飾ってある。宝蔵門を入ると、正面に浅草寺が見える。大修理も終わって屋根も新しくなった。瓦がチタン製になったそうだ。高価だがトータルで維持管理を考えるとメリットがあるらしい。微妙な色の差は分からない。

左手に、羽子板の店が出ていた。小物から本金正絹の高級品まで種類は豊富だが、ほとんどが押絵羽子板で押絵は歌舞伎俳優が多い。「どうして絵柄は歌舞伎なんですか」と聞くと「江戸時代は歌舞伎俳優がモデルだったんです」と教えてくれた。

大きさにより値段が違うが、18、000円が8、000円、55、000円が2、5000円と半額の表示が出ているが、大きいモノだと、値札がない。交渉するのだろう。

今問題を起こしている海老蔵さんの「海老蔵の助六」もあった。すでに作った後で事件が起きたのだろうか。どうしようも無く仕方なしにだしたのか、激励を込めてだしたのか。「精進し、芸を磨いて」とメッセージが掲げられていた。

ある店で、「これはッ」と思う羽子板が見つかった。よく見ると内閣総理大臣賞受賞とある。モデルの顔、着物にも気品が感じられる。「いくらぐらいするんですか」と聞くと、「75,000円です。保証書もつきますよ。デパートでは同じモノが10万を越えるんじゃないですか」という。

中には変わった羽子板もある。ノーベル賞受賞者や大喜利、ゲゲゲの女房など今年1年話題になったモノだ。

昔は、歳の市と言って、正月用品を準備する市だったそうだが、今は羽子板を売る店が主流になった。
それも飾り物としてだ。遊びようの羽子板は別に売られていた。

羽子板は縁起物で、景気をハネ上げ、邪気をハネ飛ばすと言うのだが、気持ちのせいか、余り売れ行きは良さそうになかった。羽子板を提げて帰る人が少ない感じだ。

当分景気回復は期待できそうにないと皆思っているのかも知れない。
写真上段左:お正月の飾りができ、ごった返す仲見世通り
写真上段右:新しくなった浅草寺の屋根 チタン製の瓦で色の変化があるというが分からなかった
写真中段左:「海老蔵の助六」羽子板 「精進し芸を磨け」とメッセージがつけられていた
写真中段右:総理大臣賞受賞の羽子板 さすが気品がある出来だ
写真下段:羽子板市の露天

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