2010年12月15日水曜日

政治の現状打破は、「数合わせ」でなく、解散・総選挙か


ただ総理になりたくて、一番手に手を挙げて、小沢さんを破って座に着いた菅さんも、臨時国会を何とか閉めたが、年明けの通常国会では、多くの難問を抱え菅政権は行き詰まり状態だ。おまけに国民の支持は失う一方で、打った政策の成果が出るのを見極めたいという希望も叶えられそうにない。

法人税5%下げ、子供手当の7000円上乗せなど、繰り出す政策には財源不足の足かせが付く。税制改革は増税の雲行きだ。

国民の生活を守るために、しっかり審議しなければならない国会も、小沢さん国会招致、証人喚問問題、仙石官房長官、馬淵国土交通相の問責決議で政府は窮地に立たされている。それに政府・執行部vs小沢系グループの党内抗争が表面化し、政権党内のゴタゴタだから政界に混乱を巻き起こしている。

内閣改造は、仙石、馬淵大臣の処理、小沢系議員の処遇など難しい対応を迫られるが、小沢さんにどう距離を取るかによっては政権浮上に影響を及ぼす。それよりも今の支持率下落の要因は「菅総理の指導力の無さ」にもあることを考えると、総理が菅さんであることに問題がある。

菅さんに変わる新たな総理を決めなければならない。「菅降ろし」を小沢系グループで進めるのか、党長老が仲介にはいるのか。「仮免」から「本免許」へ一向に責任を取って辞任する気のない菅さんを誰がどう説得するかだ。

民主党の両院議員総会で責任追及し、引き下ろすコトも可能性はあるが、見にくい泥仕合だ。小沢系グループが目論んでいる作戦か。

それよりも、支持率下落と共に政党支持率も自民党が逆転する結果になっているコトに注目すべきだ。今まで世論調査では、政権支持の大きな理由に「非自民党政権」があった。しかし支持政党が逆転したのだ。

おまけに、メデイアの報道によると、読売の渡辺さん、谷垣さん、舛添さん、与謝野さん、小沢さん、菅さん、鳩山さん兄弟など政界再編(?)、大連立(?)を睨んだ怪しい動きをしている。「関係ないだろう」との見方もあるが、自民党小渕政権時代から事あるごとに話題になってきた。

民主党政権の稚拙さ、党内抗争、寄り合い所帯、数合わせに終始する政権運営、弱小政党の乱立など政治の不安定は否めない。

日本政界をすっきりした政界にするために、大義名分を「国会審議、安定政権」に置いて、解散・総選挙に出ることだ。俗に言うガラガラポンだが、勿論、有権者が判断しやすい構図になっていることだ。

「政治とカネ」でスキャンダルを抱えた小沢さんや鳩山さんは身をひくべきだろう。有権者は自分の選挙区の事情だけで判断せず、国全体で判断すべきだ。
写真:通常国会は日の丸が掲揚される。2008.1.18の通常国会

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