2010年12月18日土曜日

何故だ:菅さんは総理を辞めず、小沢さんは政治家責任を果たさない

菅さんは「石にかじりついても」がんばると言うし、小沢さんは国会の政倫審に出席せず、政治責任を果たそうとしない。野党時代は正論を吐き、元気の良かった民主党がどうしたんだ。

人間は、非常事態に際した時に、どう行動するかでその人の価値が決まるが、この2人は大した人材ではなかったのだ。

内閣支持率も20%近くに下落し、その要因が「指導力の無さ」にあると言うことで、ここ数日、菅総理が指導力を発揮し決断した政策を官房長官が改めて読み上げたが、そう言うことは、その時にコメントすべきコトで、今更言われても誰も信じる者はいない。

極最近、諫早湾開門、法人税5%下げなど菅さんが指導力を発揮したと思われるものもあるが、「よく考えず」決断した「独断専行」の心配もある。あらゆるコトに財源の確保が必要なのだが、その手当が出来ていない。

「ただ総理になりたくてなった」菅さんには、総理の座にしがみつく面子しかない。内閣支持率を上げることしか念頭にない菅さんに政治を託すことは出来ない。どうやって総理の座から引きずり降ろすかが課題だ。

民主党の両院議員総会、党大会がチャンスだが、新たに代表=総理を決めて、解散・総選挙で国民の信を問うコトになるのか。海外から見れば「何をしているのか」と思うだろうが、今日本政府に期待することはないのかも知れない。

菅内閣支持率の下落は勿論のこと、民主党支持が落ち自民党と逆転したこと、国会審議の曲折が心配される今の政局の原因の一つに「政治とカネ」の問題がある。

そのターゲットが小沢さんであり、与党が主張する政倫審への出席、野党が要求する証人喚問が取りざたされているが、小沢さんは頑なに拒否している。

「やましいことはない」のであれば、何時出て行っても問題ないと思うのだが、小沢さんはそうは思っていない。

自分を「政局のカード」として、今出席しても国会審議や統一地方選が有利に展開するという展望が持てないと言うのだ。

何という高慢な考えなんだ。自分を相変わらず、政局打開の「カード」として使おうとしているのだ。
こんな小沢さんにしたのも今の政界の面々の責任である。今まで政治は常に「親小沢vs反小沢」の構図で進んできた。反小沢、脱小沢に転ずれば支持率が回復する現状からも伺える。

小沢さんは、本当に自分の考えで動いているのか。小沢側近と言う人達の思惑で動かされているのではないのか。

小沢さんに群がるコトで自分の価値、利を見いだしている人も多いだろう。そんな人に利用されているだけの小沢さんではないのか。

小沢さんの政治資金規正法違反事件は、小沢さん自身の疑惑を解明することにある。法定弁護人が事情聴取の意向を示したことに、小沢さんの弁護人が「必要ない」の判断を示した。これでは法廷闘争ではないのか。

小沢さんが政治生命をかけるのであれば、政倫審ばかりでなく、証人喚問も受け、政治家責任を全うすべきである。

今政界は再編か連立かで蠢いている。烏合集散が始まるが小沢さんが国会議員でいる限り、「小沢さんとの距離」が基準になりかねず、日本の政治は間違った方向に進みやすい。

小沢さんが「日本の危機」を憂うるのであれば、自身がまず国会議員を辞することだ。そうすると国会運営は相当改善することが期待できる。

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