2010年12月19日日曜日

民主党は党内抗争、分裂回避を繰り返す不安定な政党


民主党はその歴史から見て、党内抗争、分裂の危機、分裂回避を繰り返す政党で、とてもではないが政権を担える安定政党ではない。その危機が又迫ろうとしている。一層のこと分裂し整合性すべきである。

民主党の党内抗争、分裂の危機、分裂回避を見るには、7年前の民・由合流の頃までさかのぼる。

平成14年11月、当時の鳩山民主党代表は「国家と国民のため」という理念を掲げ、小沢自由党党首が無条件でそれを了承し合流の協議をしたが、民主党内がまとまらずご破算になった。鳩山さんは代表を辞任し、菅さんが跡を継いだが、菅さんは合併に消極的、鳩山さんは積極的だった。

しかし、菅さんは、対立する鳩山グループの離党の動きを察知して民主党分裂を回避するために自由党との合併を蒸し返し、平成15年7月23日、菅・小沢会談で小沢さんは民主党の条件を丸飲みし合併した。

満面の笑みで両者が握手し調印する姿がテレビで映ったのを覚えている。

小沢さんは、ひさしを借りて母屋を取る戦法に出たが、菅さんは党内権力をただ維持することのみを目的にしていたのではないだろか。

2007年11月には、福田・小沢党首会談で小沢さんは連立協議を目指したが党内の強い反発にあい代表辞任になったが小沢さんの離党、分裂の危機を回避するために説得され、小沢さんは撤回した。

この時、小沢さんは「民主党はまだ政権を担う能力はない」と弁明した。

そして、今、「政治とカネ」問題で小沢さんを政倫理審に出そうとする菅執行部と出席を拒否したい小沢さん側が、抜き差しならぬ状況になってきた。

今回は、菅総理、岡田幹事長も強気の姿勢だ。出席を拒否するなら離党勧告を出すことになるのか。そこで小沢グループの離党、民主党分裂危機が起ころうとしている。

民主党には、鳩山、菅、小沢という役者で権力闘争し、常に分裂の危機に瀕しており、とてもではないが日本を治める政権に付ける状態にはないのだ。ある意味で小沢さんの見方は正しかったが、先の総選挙で「政権交代」を訴え、政権を取りにいったのはどうしてなのか。今がチャンスと見て無理なことをしたのか。

小沢さんは、代表選に敗れ、「脱小沢」でとんでもない一兵卒になったが、小沢さんの「政治とカネ」問題の処理に右往左往する執行部も情けないが、小沢さんも小さな政治家になったモノだ。

「理念らしいもの」を持っていそうな鳩山さん、「何の理念もない」菅さん、そして「権力を得るには何でもする」小沢さんに何を期待できるのか。

ただ政権維持のために、無理して分裂を回避し続ける民主党に「新しい政治」を期待するのはどだい無理な話だ。

「民主党にこのまま政権を託せるか」を大義名分で、解散・総選挙に打って出るべきではないか。

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