2011年1月22日土曜日

墨田区向島の弘福寺で「風邪除け祈願」











「家族皆が風邪をひかず、元気で暮らせますように」。新型インフルエンザも流行期に入ったというので、「風邪よけ祈願」に向島の弘福寺にお参りしてき来た。隅田川七福神の布袋尊にもなっている。

地下鉄浅草線の押上駅で降り、現在の高さ559mの表示のある東京スカイツリーを見ながら向島5丁目を目指した。神社らしい建物が見えたので近づくとここは牛島神社だったが、この付近に七福神で恵比寿神の三国神社、布袋の弘福寺、弁財天の長命寺がある。長命寺の桜もちは有名だ。

引福寺(こうふくじ)は、300年前に創建され布袋尊の像が安置されている。布袋尊は実在の禅僧で、いつも大きな袋を持って歩き、困窮している人に財物を施した無欲恬淡として心の広い人物で、「真の幸福とは欲望を満たすコトだけではない」と諭して尊敬されたらしい。

この境内の右手に小さな祠がある。ここに「風邪に効く」という爺婆尊の石像が置かれている。爺像と婆像が寄り添っている。大きい方が爺像と思っていたが、どうも逆で婆像らしい。

この像は、風外禅師が山中の洞窟で求道しているときに、父母の孝養を尽くせなかったことを悼み、岩石を持って自ら刻んだ父母の像で、「咳の爺婆像」と言われているらしい。口の中に病のある者は爺像に、咳をやむ者は婆像に祈願すればいいらしい。風外の名前から信仰が始まったという(解説板より)。

「この像が風邪に効くのか」と家内と話していたら、年配の女性が「効くらしいですよ。この前、朝日新聞に知人が風邪を引いて困っていると聞き、ここへお参りに来たら、知人が良くなり、その御礼に来たと言う記事が出ていたので、私もお参りに来たんですよ」と話しかけてきた。

更に、その女性は「咳止め飴も売っているようですよ」という。「それじゃ、川崎大師と変わらないじゃないですか」と言うと、「私もそう言っていたんですよ。あら!こんなことを言ったら罰が当たるかも知れませんね」と言って笑う。

兎に角、大事なことは信ずることだ。

境内から建設中の東京スカイツリーが見える。長命寺近くで「桜もち」を買って土産にした。

帰りは、隅田川の堤を浅草に向かった。天候も良く人出もある。浅草側から見ると、東京スカイツリーがアサヒビールの建物のゴールド色のガラス壁に映っていた。
写真上段左:爺婆像
写真上段右:弘福寺
写真下段左:アサヒビールのビルに映る東京スカイツリー
写真下段右:弘福寺から見た東京スカイツリー

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