2011年1月12日水曜日

小沢さんは、民主党にとって敵か、味方か

今の民主党にとって究極の「問い」である「小沢さんは敵か、味方か」の質問が両院議員総会で出た。
答えは簡単だ。「民主党がどういう政党を目指しているか」により敵であったり、味方であったりする。

小沢問題の処理に当たる執行部と、それに異を唱える小沢系と言われている人達の間で見にくい抗争が繰り広げられているが、問われるのは民主党議員一人一人の政治哲学だ。

「クリーンで開かれた政治」を目指す政党にあっては、「政治とカネ」の根深い問題をかかえ、気に入らない者は遠ざける強権政治をする小沢さんの存在は障害になる(敵とまで言えるかどうかは疑問だが)。

一方、少々のダーデイーさには目をつぶり、強力な(?)リーダーシップと国民に約束したことは守る政党を目指すのであれば味方のはずだ。

先のマニフェストの原点に帰ることを重要視する議員は、小沢さんの手腕に期待するのだろうが、約2年間の政権を経験に実態を知った今、マニフェストの見直しが必要とする議員は、執行部を支持する。

小沢支持グループは、「政治とカネ」問題での小沢さんの政治資金規正法違反事件は、「法の何処に違反するのか」と強弁し、党内抗争をやっているときではないと執行部を批判する

でも、何故「国会で、法に違反することはやっていないことを説明すべきだ」と進言しないのか。

一度約束したマニフェストは実行すると言うのであれば、財源を含めた実施方法を国民に示すべきではないのか。予算の根本的な組み替えが出来ていないのであれば、どうして具体策が出せないのか。今の小沢支持グループの主張には納得がいかない。

先の地方選での惨敗、内閣支持率の下落の責任を総括することは当然であるにしても、春の統一地方選に向けての戦略も見えてこない。

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