2011年5月20日金曜日

菅総理! 居坐るのは「国民のため」なのか



菅総理への退陣要求が強まる中で、菅総理自身は「現時点では全く考えていない」と国会で言明した。「現時点では」と言うには、いつかは退陣する予定なのだろう。民主党代表の任期一杯か、衆議院議員の任期一杯なのか。

「菅降ろし」の不信任案提出には、解散・総選挙で対抗できるというが、この政治の閉塞の原因には、菅総理の存在自体があるとは言え、民主党内の権力闘争、自民党の政権奪取の手段に使われては迷惑な話になる。

菅政権の政策運営に期待できるものがあればいいのだが、大震災、原発震災の対応に批判が集まっている。会議が多すぎ司令塔がいない。対応が後手後手で先送りも多いなどが指摘されている。西岡参議院議長に至っては「能力を超えた難題だ」という。

菅さんが総理に就任したとき、夫人が「あなたが総理になって何が出来るの」とか言う本を出版したそうだが、先を見通したタイトルだ。今一度家庭で良く話し合う必要があるのでは・・。しかし、菅さんは総理になりたくてなった人で、何をやりたいかは持っていなかったと指摘する人は多い。

ところが、財務相に就任してから、財政再建、社会保障、税改革に目覚めた。震災の復興を加え、コレに目処を付けるのが政治家の本望都まで言った。

6月末には、社会保障と税の一体改革、復興構想会議の報告書が出てくる。菅総理はコレを元に臨時国会で議論しようとしているのか。

しかし、コレには増税という難題が付いてくる。菅総理は増税の前に、国民に信を問うと言った。

菅総理では増税は無理な話だ。国民に信を問うべく、総選挙でもしようものなら、民主党、菅政権は惨敗でしかない。

菅総理が政治家の本望を達成するためには、6月末で辞任して、後を誰かに託すべきだ。国民が菅さんに託すメリットは何もないのだ。

ポスト菅に誰が出てこようが、閉塞感を打破する気分転換にはなる。

写真:5月19日の衆議院本会議で自民党議員が「辞任要求」 テレビ朝日スクランブル 2011.5.20

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