2012年4月23日月曜日

何故だ! 野田総理は解散を嫌い、谷垣総裁は審議拒否


民主党本部

何故、野田総理は解散を嫌い、谷垣総裁は審議拒否するのか。消費税増税が審議入りできるかどうかに加えて、2閣僚の問責決議で政権と野党・自民党で「駆け引き」が始まった政治はどうにもわかりにくい。2人はいったい何を守ろう(得よう)としているのか。

民主党内は最大派閥が反対に動き、選挙に弱い1年生議員は内心は増税反対、一方の自民党は消費税増税10%を公約に掲げた手前、党内では賛成すべきだという動きもある。2人の消費税増税論者が党内の反対派と闘い、片や党内の賛成派と闘う構図だ。

それに田中防衛相、前田国土交通相の問責決議の後の国会審議の在り方で野党が割れている。

おまけに9月には、2人とも、代表選、総裁選を控え、続投か退任かの瀬戸際に立っている。一歩の譲歩が命取りになりかねない微妙な立場なのだ。

自民党本部
当然に野田総理は、消費税増税法案成立、2閣僚は続投を主張し、谷垣総裁は2閣僚の交代、解散・総選挙を主張している。

どうして野田総理は解散・総選挙ができないのか。法案成立前に国民に信を問うのが民主主義の常道だし、突如菅政権の時に言い出したが、追及されている「4年間は増税しないというマニフェスト違反」もクリアーできるのではないか。

どうして谷垣総裁は増税審議に加わり成立を目指せないのか。自民党も消費税増税10%を公約しているのだから、今民主党政権で成立させた方が政権奪取後のことを考えると楽なんではないかと普通なら考える。

でも基本的には、マニフェスト違反は政権基盤を根底から崩すことで、あの政権交代は間違いだったことを示すことにあると思う。更には200人近い前回選挙の落選者の復帰念願も強いし、政治資金も枯渇気味ではないか。政権党のうま味を知り尽くした自民党にとっては、野党生活には耐えられない屈辱感があるだろう。

万一、今国会での消費税増税法案が未成立になったらどうなるか。予算編成の難しい問題は起こるだろうが、もともと消費税は任期中は上げないと言っていたのだから不成立になればメンツの問題だけだ。

後、選挙になれば議席数は減らし政権党からは下野することになる。当然分裂の可能性もある。多数党からなる民主党が2大政党として政権交代可能な政党であり続けるには無理がないか。

消費税増税は二の次で、選挙で議席を確保でき「政権」にあたれるかどうかがポイントではないのか。それとも野田総理は次の選挙で惨敗し政権から下野することを覚悟しているのか。

捨て身で強行する姿に民主主義政治は映るか。小泉政権での捨て身の郵政民営化が今どうなっているのかを考えてみよ。

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