2012年6月14日木曜日

見えてきた野田総理の魂胆:一体改革でなく、ただの増税では


社会保障と税の一体改革は先送り・棚上げ、ただの増税で見えてきた野田総理の魂胆。「自民党の対案・基本法案を修正し共同提案を目指せ」という野田総理の指示で、3党による修正協議もおかしげなことになってきた。最低保障年金制度、後期高齢者医療制度など民主党のマニフェストで主要な政治課題を「現行制度で見直す」と提案した自民党案を民主党は削除する修正骨子案を提出した。

民主党はこの社会保障制度改革の根幹部分を残したいようだが、自民党は「現行制度を基本にする」方針に反しており難色を示している。

一体この社会保障と税の一体改革はどうなるのか。小沢元代表の「決して国民の皆さんにご理解いただけない」という意見の方が真っ当だ。

15日までにまとめる方針を打ち出した野田総理の魂胆は、「国民の生活が第一」の一体改革ではなく、ただの増税でもいいと言うことか。

そして増税の狙いは、財政再建、市場の危機感を払拭し国債下落などに波及することを回避する国際公約(?)を守ることなのだ。

そして、メキシコでのG20で日本は公約通り着々と緊縮政策を進めていることを謳えたいのだ。

しかし、こんな修正合意(?)されようとしている社会保障と税の一体改革をどうやって国民に説明し信を問うのか。3党での合意だとして自民党、公明党との共同責任であることを主張するのか。

民主党政権は、主要な政策で民主党らしさ失い、自民党に飲み込まれそうだが、自民党の政策だって民主党によって基本案から異質なものになりそうだ。

野田総理の言う熟議、丁寧な説明が国民にされているのか。「いい加減に辞任しろ」と国民は言いたいのではなかろうか。

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