2012年6月25日月曜日

3党修正合意:民主党は変わったのか、総理の熱意は?


民主党臨時代議士会で増税賛成に
向け「心から、心から、心からお願い
申し上げます」と懇願する野田総理
NHK ニュースウヲッチ9
2012.6.25 

25日の衆議院社会保障と税の一体改革特別員会は想像どうり3党修正合意に対する批判で、「民主党は変わったのか」、「総理の熱意は」と野田総理が追及された。NHKの国会中継を見ると総理大臣を始め、関係大臣に各党の質問者に加え3党合意の提案者が質疑に加わった。

その中で、民・自・公の3党協議は民主党の大幅な譲歩が目立ちマニフェストの後退が懸念されたことで「民主党は変わったのか」ということになり、国民との公約を守るということから「総理の熱意は」という質問になったのだろう。

野田総理は、国論を二分することになったが、先送りできないテーマで、増税は社会保障の安定財源であり、社会保障の安定は「国民の生活が第一」にも通じることだ。このことを国民に理解を求めていくという。

この程度のことで国民を説得できると思っているのだろうか。民主党の小沢元代表グループ議員の地元での有権者との話し合いの場がテレビで放映されていたがこの程度では無理だ。

テレビニュースによると、25日夕の民主党の臨時代議士会での野田総理のあいさつでも、「最低保障年金制度、後期高齢者医療制度の廃止も旗を降ろしたわけではない。社会保障が待ったなしの中で、安定財源確保のための増税で、経済再生もやる、政治改革、行政改革もすべてやり抜く包括的な改革で、みんな結束して実現したい。心から、心から、心からお願い申し上げます」と懇願するのだ。

私達国民の「生活が第一のため」に頑張っているんだという姿勢だ。

「消費税増税は大義だ」と言うが、考えてみればおかしなものだ。

09年の総選挙では自民党に対抗して「増税しない」と言いながら、菅政権で唐突に消費税増税、自民党が公約している10%を参考にすると言ったが、批判が多く出て議論するのはいいだろうとトーンダウンした。

野田総理は、代表選で消費税増税を掲げ、代表→総理になった。

「増税の根拠は」と聞かれ、09年の所得税法改正での付則で消費税上げが記されていることを挙げたが自民党政権時のことではないか。

前原政調会長は、消費税増税を掲げて代表選を勝ち抜き、総理になって「増税に政治生命をかける」と言っているのだから全員一致で賛成しなければならないと「党議拘束」が掛かっていることをにおわす。

大義というにはお粗末すぎる。これで国民に理解を求めるなんて大丈夫かと言いたい。

次の総選挙で国民に何と説明するのか。そして大事なことだが、解散・総選挙となると民主党は大惨敗で政権党から引きずりおろされるだろう。しかし自民党が過半数を確保できるとも限らない。政界再編もすぐにはできないだろう。

自民党、民主党、公明党そして第三極からどの党かが出てくるだろう。政策合意の連立政権ということになるが、今社会保障と税の一体改革でゴタゴタしていることが、このまま続くのだろうか。不毛な政局は、もう御免だ。

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