2012年6月5日火曜日

何処に住もうと足腰が弱ると「買い物弱者」に


農林水産政策研究所の「食料品
アクセスマップ 東京都」
大田区は500m以上が人口比で
20%
限界集落、高齢化が進む地域での社会現象である「買い物難民」のニュースが流れるたびに、いつかは私たちもと思っていたが、都会に移り住んでも「買い物弱者」なのだ。マンションを購入する時、パンフレットに住環境として〇●ストアーまで750m、〇●病院まで1kmなどの記載がある。若い時はそう気にしなかったが、年を取り、足腰が弱ってくると毎日のことだから現実的な問題となる。

毎日新聞(2012.6.3)の「買い物弱者;全国で910万人、北海道、長崎では人口の1割」という記事が目についた。生鮮食料品などを売る店まで直線で500m以上離れ、徒歩での買い物に不便を感じる「買い物弱者」が全国で910万人(車所有者)いるというのだ。車の有無を問わなければ4400万人にもなるという。

私の場合、車はあるが近場の買い物などには使わないが、生鮮食料を売るストアーは4か所ある。地開放で直線距離750mが2軒、あと1km前後が2軒ある。

結果は、「買い物弱者」だ。

最初は買い物に同伴し手伝っていたが面倒になり、ショッピング・カートを買って家内一人で買い物をするようになった。買い物が多くなると、疲れたというようになった。そのうちに腰掛けることのできるのに変えようかというと、拒否される。

東京の場合、「買い物弱者」の状況がどうなのか。元データを農林水産政策研究所のHPから「食料品アクセスマップ」を開いてみた。

東京都大田区は、一番下の方で、羽田空港付近は白表示だ。ここには人が住んでいないということらしい。

東京モノレールの整備場駅周辺は500m以上の人口割合が80%以上と推定される地域がある。

そのほかは直線距離で生鮮食料品ストアーまで500m以上の人口割合が20%と推定されている。推定の仕方はHPで詳細に報告されている。

だから結構生協などの宅配を利用したり、ストアーの宅配を利用する手もある。高齢化が進む中で、高齢者用に食品を取りそろえたり、買い物を支援するシステムを構築して売り上げを伸ばしている店も出てきた。

地方では、ストアーのない地域には直売所が繁盛している。朝採りたての新鮮な野菜を手に入れることができる。知り合いの年配者が「私はここがなければやっていけない」と言っていたのを思い出す。

ショッピング・カートを引きずって買い物に行くおばあちゃんの姿を見ると、田舎より東京の方がおばあちゃんは元気だという気がする。

驚いたのは東京で移動販売車を見たことだ。多くの食料品を積んでいるわけではないが、時々見ることができる。

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