2013年5月3日金曜日

5月2日22時04分、群馬県南部で震度4:内陸の浅い場所で活発か

5月2日22時04分 群馬県南部地震
気象庁 地震情報

5月2日22時04分、群馬県南部を震源とする震度4の地震が発生、震源の深さは約10km、内陸の浅い場所での地震が活発化しているのか。4月30日午後22時09分、群馬県南部(北緯36.5度、東経139.4度)を震源とするM4.,みどり市で震度3の地震が発生し注目していた。

それ以降も同規模の地震が多発し、5月2日22時04分にもM4.3,みどり市で震度4,桐生市黒保根、日光市足尾で震度3を記録した。偶然の一致だろうが発生時刻も同じだ。

急に増えたのかと調べてみたら、2008年8月31日にM4.1が発生し、2009年に2回、2010年に3回、2011年2回、2012年1回、2013年に入って5月3日までに6回だから増えていることは確かだ。

日光、足尾など県境付近は地震が
活発になっている 関東平野
北西縁断層帯は要注意だ
地震調査研究推進本部資料

この群馬県、栃木県県境の日光、足尾あたりは、3.11東北地方太平洋沖地震発生により誘発地震活動域に入っているようだ。地震調査研究推進本部も栃木県との県境(皇海山付近)から栃木県の日光、足尾地域は定常的に地震活動が見られ、陸域の浅い場所に見られる地震活動の中で最も活発だという。

私も長く群馬県に住んで大きな地震は経験していなかったが、昔は大きな地割れを起こすほどの地震が発生していたことが遺跡調査などで分かっている。

特に群馬県南部から埼玉県を縦断する関東平野北西縁断層帯は要注意の断層らしい。

鴻巣市からさいたま市に伸びる綾瀬川断層、熊谷市から高崎市に伸びる深谷断層からなっており東京湾まで伸びていれば全長約120kmM8クラスの首都直下の巨大地震になるのだ。

818年(弘仁9)、房総半島を除く関東全域が大地震に襲われ、山が崩れ谷が埋まり、多数の圧死者がでた。この地震は津波を伴った相模湾の巨大地震とされていたが、現在では関東内陸部のM7.5以上の大地震と考えられるという(大地動乱の時代 石橋 岩波書店)。群馬県や埼玉県の遺跡調査で巨大な液状化現象が見られるというのだ。

必要以上に怖がることはないが、群馬県南部を震源とする地震の多発に注目した。

最新の地震活動状況
気象庁HPより


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