2013年6月8日土曜日

DJポリス:45年前にも混雑する交差点で、そういうお巡りさんがいた

5日、ワールドカップ・ブラジル大会アジア最終予選でサポーターで混雑する渋谷交差点での機動隊員の「ルール、マナーを守れ」という軽妙な語りかけがメデイアで評判になっている。警察の国民に対する接し方が変わってきた感じがすると思った人も多かっただろう。

テレビ報道で、「怖い顔をしたお巡りさんもファンだ」「皆さんは12人目のプレーヤー、ルールとマナーを守りましょう」と呼びかけていたのを覚えている。サポーターから逆に「お巡りさん!」,「警察!」
というコールも起きたようだ。警察官は「ありがとうございます」と答えていた。

天声人語も話題にし、警察の対応が変わってきたことを評価している。

実は、45年前にも東京の混雑する交差点でお巡りさんが横断者に注意を喚起する話術が有名になった事がある。

東京。日本橋室町の三井銀行本店(今はどう言っているか分からない)前の交差点だ。近くに三越、飲食店が並び、昼時の交差点は相当混雑していた。

その交差点に語りかけの有名なお巡りさんがいてメデイアも取材に来ていた。むしろそれを聞くために集まった人もいたぐらいだ。

若いOLが昼休み時間ぎりぎりに急いで横断しようとしていたら「そこのお嬢さん! 今から帰って間に合いますか。時間に余裕を持って帰りましょう」と呼びかけていた。彼女は恥ずかしそうに笑いながら小走りに横断した。周りの人もニコニコ笑っていた。自分のことのように思ったのだろう。

年配の女性が黄色になりかけて渡ろうとしたとき「おばあちゃん! 今から渡ると間に合いません。 一回待ちましょう」と言っていたのを覚えている。

走って渡ろうとした男性が落とし物をすると、すく様注意する。

マイクを使っているので、結構うるさい面もあったが、面白かった。どういう訳かそのうちにいなくなった。騒音対策か、他に忙しい仕事が出来たのか。当時は混雑する交差点にはお巡りさんが付いて注意していたモノだ。

正月の川崎大師、池上本門寺の豆まき、朝顔市など混雑するイベントで指揮台の上から周辺を注意するお巡りさんの姿をよく見かける。

子どもを肩車しているお父さんに「危ないから肩車は止めてください」、「ご協力ありがとうございました」、「落ちた豆は拾わないでください。押しつぶされて危険です」「現場の警察官の指示に従ってください」、どこだったか忘れたが「ここに全国からスリが集まっています。貴重品に注意してください」と言うモノもあった。

原稿はなく、即効でやらなければならないところに難しさがあり、普段から訓練する努力をしているという。

「がんばれ」とエールを送りたい。


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