2014年5月10日土曜日

人間ドック学会の新・健診基準値:医者選びも大変なのだ

人間ドックの新しい基準値を見るにつけ、多くの人が医者選びに困惑しているのではないか。人間ドック学会が新しい健診基準値を発表して以来、週刊現代、週刊ポストが従来の基準値と比較し、その賛否の記事を載せている。「従来の基準は厳しすぎる」、「下げすぎは寧ろ危険」、「人間ドックを受けた者の93%が病人に」、「飲まないでいい薬」、「学者、医者、製薬会社の癒着」など記事は多義に渡っている。

では「辞めてみるか」と思うのだが、「勝手に止めるのは危険、医者とよく相談を」という。

でも、よく相談に乗ってくれる医者を探すのが大変なのだ。ほとんどの医者が検査基準値と比較しての治療を行っているだけなのだ。基準値を過ぎれば即投薬ということになる。

今、医者へ行くと「血圧が高い」と言われ、検査値が従来の基準を超えていたので高脂血薬と高尿酸薬を飲んでいる。だから新基準値の記事を見る度に自分は飲まなくてもいいのではないかと思うようになった。

血圧は医者の前では高いが、家庭での測定では140mmHg以下、90mmHg以下は保っているが、130mmHg,80mmHgは厳しいときもある。一度、家庭では135mmHg以下にした方がいいとアドバイスされ降圧剤を飲んでみたが、逆に180mmHg付近まで上がったために一度で止めた。医者に言っても説明がないし血圧は変動するものだという。おまけに「医者に来るときは薬を飲みきってから来い」というのでこの医者は止めた。

余りに血圧が高いというものだから「血圧は年を取ると高くなるのではないか」と聞くと「そんなことはない」とにべもなかった。「年齢+90」と言う基準があることを知っていたからだ。

良い医者か悪い医者か分からないが、診察室には○○認定専門医とか海外の学会の会員証らしきものが額縁に入れられて飾ってある。

開業医などになると待合室に○○大学医学部○○教室贈呈と書かれた時計が置いてある。

いずれも「オレは優秀なんだ」「ここにいたんだ」と言うことをアピールしているのだろう。医学博士の表示をするところもある。

高コレステロール、高尿酸も検査値がオーバーしていため薬を飲んでいるが、当時の検査数値は新しい基準値ではクリアーしていたのではないかと思い、今迷っているのだ。

以前に市の健診での問診で医者が「これぐらいのLDLなら高脂血の薬を止めてみたらどうか」とアドバイスを受けたことがある。

そこで、かかりつけの医者に「高脂血の薬を止めてみたいんですが」というと、「こんなに良い状態が維持できているのに?」と暗に止めろと言いたいようだった。

黙って止めて他の医者にかかってみる手もあるのだが、生活習慣も含めてしっかり相談に乗ってくれる医者がいるのか。

電車に乗って駅に表示されている看板を注意して見ていると「生活習慣病指導します」と言うのがあった。ここなら良いのだろうか。あって話を聞かなければ分からないが、家から遠すぎる難点がある。

開業医ではなく、大きい病院なら相談できる医者もいるのだろうが大病院は高度の治療に専念するために追い出された経験があるし、紹介状が無ければ初診料は自己負担になる。

高騰する医療費対策を含めて本当に医療改革をするのであれば、医者の意識改革が必須ではないのか。

週刊誌上で健診の新基準の記事をいるにつけ困惑する毎日である。


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