2014年8月30日土曜日

どうなる内閣改造での安倍VS石破:ポスト安倍を狙うも、「石破潰し」に阻まれる?

内閣改造での今回の安倍vs石破抗争はどうなるのか、29日の会談の成り行きが注目されたが、ポスト安倍を狙うも安倍さんの「石破潰し」に阻まれるか。石破さんは幹事長続投を希望したが新聞報道によると、安倍さんは幹事長を更迭し地方創生相などの重要閣僚で処遇するらしい。石破さんも了承したらしいが、2年前の自民党総裁選候補者選びで演じた谷垣(当時・総裁)vs石原(当時・幹事長)の二の舞を避けたのではないか。

当時、石原さんは、自民党派閥の領袖の覚えが良かったためか、「谷垣さんのために働いているわけではない」など好き勝手なことを放言し、谷垣さんが総裁選に立候補するのを諦めさせ自分が立候補した。谷垣さんは「同じ政権でありながら2人が立候補することは避けたい」と降りたのだ。

それを見た麻生さんが「平成の明智光秀」と揶揄したことから石原さんは自らの失言も相まって、一気に支持を落としていった。

今回も、石破さんが県知事選、春の統一地方選を幹事長として戦うことを主張し幹事長続投を希望すれば、安倍さん周辺からはポスト安倍を睨んで勢力拡大を模索していると警戒された。

時を同じくして派閥解消を訴えていた石破さんに群れるグループができあがってきて、行く行くは石破派の結成とも見られる状況になってきた。

石破さんが、安倍さんに謀反を起こすのではないかという警戒感は安倍さんはじめ、側近連中には高まったのではないか。

安倍さんも、長期政権へ向けポスト安倍で力を付けてきた石破さんの勢力をそぐことは必須の課題だ。側近連中がいろんなアドバルーンを上げ石破さんを追い詰めていった。

この醜い抗争がどう終結するのかは、93日の組閣を見なければ分からない。

一説には新設する「地方創生相」の話もあるが、地方を再建しようとすれば地方に行脚しなければならず、またまた地方で石破さんの人気が上がり、前回の総裁選での1次選で石破さんにトップを握られた苦い経験が蘇るのではないか。

小心者の安倍総裁、総理にとっては難しい判断を要求されているのではないか。
安倍さんの本当の魂胆は、3日の組閣を見てみないと分からない。

それにしても、安倍さんの強権で自民党内の反対派を押さえ込むのは考え物ではないか。自民党には「党内野党」がいたためにバランスが取れ長期政権を築くことが出来たのではないか。

決して自民党の長期政権を希望する者ではないが、民主党も醜い党内抗争で国民に信任を失ったことを考えると、自民党安倍政権への信任はいつまで持つか。

驕らず、高ぶらず謙虚にわかりやすい政治が必要だ。政治を動かす力は政策であり、権力闘争ではない。


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